このサイトでも何度も出てきたであろう死者の日に食べられるパン、Pan de Muertos(パン・デ・ムエルト)ですが、今回はこのパンにフォーカスしてみようと思います。
Pan de Muertos(パン・デ・ムエルト)は、メキシコの「死者の日」(Día de Muertos)に伝統的に食べられる特別なパンです。
※ちなみにPan de Muerto(パン・デ・ムエルト)か、Pan de Muertos(パン・デ・ムエルトス)か、「ス」の有無は単数か複数の違いなのでどちらでも大丈夫です。
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死者の日は毎年11月1日と2日に行われる祝祭で、故人の魂を迎え、彼らを敬うために家族が集まり、祭壇(ofrendas)を飾ります。このパンは、その祭壇にも供えられます。
実は、このちょっと風変わりな形をしたパンはそれぞれのパーツに意味があるんです。
今回はそれを紹介しますね!
死者の日のパンの形状と意味:
パンの形は様々ですが、一般的には丸い形で、上に十字型ぽく配置された装飾が施されています。この装飾は、骨を表しており、パン自体が死者への敬意としての象徴的な役割を果たしています。
一部のパンには、中心に小さな丸い部分があり、これが頭蓋骨を象徴しています。
パンの丸い形は、生命と死を象徴する円、つまり永遠のサイクルを表現しているとされています。
メキシコでは誰も、死んだ人の骨を表したパンだなんて!って思う人はいません。
みんな普通に、今年もそんな時期ねぇと季節のパンとして、美味しくいただきます。
材料と味:
パンの基本的な材料には、小麦粉、卵、バター、牛乳、砂糖、オレンジの皮などが含まれ、オレンジの香りが特徴的です。上から砂糖がたっぷりとかけられ、柔らかく甘い味わいが楽しめます。
地域によっては、パンにアニスを加えたり、異なる形状や味付けが施されることもあります。
日本でもし作ってみようという方への参考にもなるかな?
歴史的背景:
Pan de Muertosの起源は、スペイン植民地時代にまで遡り、古代メキシコ人が行っていた人身供犠の儀式に関連していると言われてるんですって。
スペイン人がこの儀式をキリスト教の教えに合わせる形で代替としてこのパンを導入したとされています。
ただの「パン」としてではなく、先祖とのつながりや死生観を象徴する重要な文化的要素となっていたんですね。
死者のパンアレンジ
近年では、このパンをアレンジしたものが多く、クリームを挟んだものも多く出回ってます。
元々砂糖たっぷりのパンに、クリームやヌテラなどたっぷり挟んであって、
もう故人もビックリです笑
この死者のパンは時期が近づくと、どこでも簡単に手に入ります。
もちろんコンビニよりちゃんとしたパン屋さんの方が美味しかったりしますが、見つけた方は是非手に取って試されてはいかがでしょうか/
(ただの砂糖がかかったパンやないかいっ!というコメントはお控えください笑)