一時期よくSNSで、海外に住む日本人女性のことを「ポカホンタス」と呼んでいる動画が流れてきて、
あんまり内容は見ずに、「ポカホンタス」かぁ、、まぁ私もポカホンタスだろうな。わかるわぁ。
って思ってたんですよね。
ポカホンタスは、ディズニー映画『ポカホンタス』に登場するキャラクター。
実在したネイティブアメリカンの女性ポカホンタスと、イギリスの探検家ジョン・スミスとの出会いを通して、ポカホンタスは、自然を愛し、自由な精神を持つキャラクターとして描かれ、異文化理解や環境保護のメッセージが込められたような映画になっています。
この背景をいじって、要は『海外かぶれしたマウンティング日本人女子』を称しているというのは、実は今回この記事を書きながら初めて知ったんだけど、
これまで私はてっきり、
「別にアジア人だしそのままでいいや、黒い髪も、腫れぼったい目も。海外では別に髪の毛染めて自分の髪色じゃない色にするのも、お目目ぱっちりも求められてないし」
的な感覚の女性かと思ってたんですよね。汗
ただの外見の話かと思ってたらどうやら、私が思ってたより深かった。
よくまとまってる記事を見つけたので引用させていただきました。
ポカホンタス女より
ポカホンタス女とは、いわゆる「海外出羽守」だとして女性を揶揄する蔑称。略してポカ女などとも呼ばれる。
概要
留学経験や語学、世界史の知識や外国人との交際経験などで、海外を知ったような気になってしまっておりマウンティングをしてくる女性を揶揄した言葉である。そういった女性はなぜか「黒髪のセンター分けロングヘア」「釣り目気味のくっきりアイライン」「眉もくっきり」といった容姿であることが多いとされ、こういった容姿がディズニー映画『ポカホンタス』に登場する同名の主人公の容姿に似ていることからこう呼ばれるようになったという。
- 海外の美点を語る。ただし中途半端な海外経験(半年〜1年といった比較的短期など)の者もいて馬脚をあらわしてしまうこともある。
- 海外経験があることや、外国人の彼氏がいることなどでマウントを取ってくる。ただしその彼氏が特にエリートというわけでもないこともある。
- 「〇〇なところが日本はダメなんだよねー」「日本と違って××では普通だよ」など海外と比較しての日本下げの言動をとることがある。
- 海外の悪い点はあまり語らない。知らないか、あるいはマウントを取るのに不都合であるからだとされる。
などと言った点が典型的な「ポカホンタス女」のステレオタイプな言動とされる。こういった点について「短期間居ただけなら大してその国について理解できていないだろう」「ちゃんとその国の欠点も見て来たのか」といった反感を元にして揶揄する言葉になっていったようだ。ただし「本当にそういった女性にポカホンタスみたいな外見の女が多いのか?」「そういった女性は本当に半端な海外経験しかない者が多いのか?」「そもそも『海外の美点ばかり語って欠点をほとんどor全く語らない女性』という存在はそこまでいるのか?」という統計データや検証データがあるわけではないようで、多分にイメージ先行や偏見で語られている向きも多いようである。そういった明確な根拠無しに他人を「ポカホンタス女」と揶揄しだすことは重大なハラスメントにもなりうるうえ、軽々しい使用にはごくごく注意するべき言葉であると言える。
なんか厳しい言葉が並んでいる。笑
外見だけじゃないってことね。
それにしても日本人の言葉の遊びが秀逸で、ポカホンタス女子とか略してポカ女もそうだけど、
少し前のパリオリンピックの「無課金おじさん」(←すごくタイプのおじ様♡格好良すぎて、もう何本も流れてくる、無課金おじさんのショート動画を見たか分かりません笑)
そう、無課金おじさんとか、造語製作の天才国民だと思う。
私はもう女子と呼ぶ年齢ではないけど、海外(メキシコのカリブ海)に住んでいて日焼けしているし、黒髪でセンターパーツ。見た目はまさにポカホンタスです。
なんならポカホンタスの方が、リップやチークをしているっぽいし、まだ丁寧な暮らしをしている。
しかし、ここ2年くらいミニボブだったから、心の中で、「ポカホンタスというより、どちらかと言えば、映画The Croodsの長女イープやん!」と思ってます。(イープは黒髪じゃないけど)
みなさんこの映画ご覧になったことありますか?
邦題は「クルードさんちのはじめての冒険」すごく面白いから、見たことない方は是非見て欲しい。
ポカホンタス女子が本当にいたとすると、多分、ポカホンタス同士でもマウントが生まれると思う。
だって、もし私が中身までポカ女になったとして、海外かぶれしてても、他のポカ女から「メキシコのくせに語ってくるんじゃないわよ!」って言われそうだし。笑
余談ですけど、私にはアメリカ人になった叔母がいるんですが(日本国籍を捨てアメリカ国籍になったという意味)、子供の頃から「アメリカのおばちゃん」という相性で呼んでいました。会ったこともほぼなく遠い存在でしたが、その当時1ドル350円とかの時代に20歳で単身アメリカに渡り、国籍を変え、アメリカ人として生き抜いた叔母は、子供の頃はよく分かってなかったけど子供ながらにかっこいい存在でした。今では、私自身も海外に住んで、悩みがある時に相談に乗ってくれる頼もしい「アメリカのおばちゃん」です!
あるとき気づいたんですが、よく考えたら、私「メキシコのおばちゃん」やん。笑
日本に住む甥っ子姪っ子たちは私のことをメキシコのおばちゃんとは呼ばないけど、
アメリカのおばちゃんは響きがかっこいいのに、メキシコのおばちゃんって、肝っ玉母ちゃんで太ってて、めっちゃ強そうって思ったら毎回自分のことながら、
メキシコのおばちゃんって格好がつかん。笑
って諦めを超えて愛おしくさえ思えてきます。
ポカホンタスに話を戻すと、「海外かぶれ」じゃない、外見的視点から見ると、
海外では、日本で日本人女性に求められるものが海外では求められないので、自然と「素」に近い原型に戻っていく気がする。
それでいて極端な例で言うと、日本は体型カバーが主流だけど、海外では隠さず堂々としてる。(これについても今度レギンス論争について語りたい。知ってる?レギンスを履くな、いや履く、というバトル)
アイメイクも日本人は目を大きく大きく見せようとメイクをするけど、海外ではホリが深いく目がぱっちりしてることが多いので普通すぎて、現地ではアジアンビューテーじゃないけど、逆に小さい目が魅力的に見えたりする。
日本でパーマかけるのも、海外では逆にカーリーヘアが多いから黒髪のストレートに憧れる。わざわざ茶髪にするのなんで?ってなる。
日本で計算されたバランスの洋服(それが体型カバーでも)が普通でも、海外でそれを着ると、なんか計算されちゃってるのが見え隠れして逆に恥ずかしかったり。
私も大学生の頃、博多駅の人通りの多いカフェでバイトしてたんですが、日本人女性と外国人夫のカップル(子供連れてることが多い)をよく見かけることがあって、
若かった私は、外国人イケメン旦那をゲットするには、きっと外国人ぽい美人な日本人じゃないとダメなんだと心のどこかで思ってたから、
博多駅で見かける、飾りっ気のない(そう!この表現がピッタリ!)、飾りっ気のない日本人女性がイケメン外国人夫に、可愛いハーフの子供がいるなんて、なんか腑に落ちなかったんですよね。
でも自分が海外に住んでみて、外国人=イケメン の構図は間違ってるし(笑)、日本で見ると珍しいからちょいイケメンに見えても、現地で見ると別に全然大したことなかったり、
その逆も大いに然りで、
海外に住む日本人女性は現地ではそんなに日本人がいないので比較対象者がいないので、日本人女性だぁ♡となったとしても、日本に行けば、もうあちらこちらに可愛い日本人女性がいるんです。笑
(↑まさに自分のことですけどね)
海外かぶれ。若い頃、海外に出たばっかりの頃は、私にもそういうのはあったと思います。海外から日本に戻ったとき。
私の場合は英語圏に留学とかじゃなく、メキシコや中米、キューバとかにトータル1年間放浪してて、お洒落要素が皆無どころか、太って小汚くなって帰国したので気取れる要素がありませんが、
精神的に強くなった気がし、視野が広がった気がし、日本に帰ったらラテン人のノリが懐かしく、当時の人生にモヤモヤしてた頃は、「海外ではぁ」って感じが少しあったと思います。
今は、メキシコに20年くらい住んで、ほぼ自分の国ととらえ、時に日本との違いを楽しみ、
海外イェイ!
のノリはなく、普通の生活を楽しんでます。
メキシコはー
という話をしようと思えば、ネタはいっぱいあるけど、海外イェイ!のノリは、もうそぎ落ちました。
メキシコに住んでる日本人でも、年数が浅い人は、海外イェイ!の人もいると思いますしね。
日本で生まれ育った人が、日本住みイェイ!って特にならないのと同じ感じ。
あ、でも多分私がベトナムとかに移住したら、目新しくってベトナムYeah!バインミーYeah!になると思いますし。笑(ベトナムは大学生の時一度行ったことのある好きな国の一つです。ご飯美味しい!)
ポカホンタス女子論争とは少し論点が違いましたが、私のポカホンタス女子について思うことでした。
あなたの近くにポカホンタス女子はいますか?