今回はメキシコの通貨についてお話を。
カンクンではドルが流通して、ホテル内はもちろんスーパーやコンビニ、チップまでもドルで使えるのと、ペソが余ってもドルや円に両替するのは無駄になりがちなので、お客さんにはペソは遺跡の入場料以外には特に必要ないですよ、と言ってますが、せっかくなのでメキシコの通貨ペソについてメキシコ旅行前に知っておきましょう!
メキシコの通貨、ペソ
メキシコの通貨は メキシコ・ペソ(Mexican Peso, 記号: $、ISOコード: MXN) です。
基本情報
記号:
「$」記号が使われますが、米ドルと区別するために MX$ と表記することもあります。
硬貨:
通貨の硬貨には、1、2、5、10、20ペソ硬貨と、10、20、50センターボ硬貨(ドルでいうセント的な単位)があります。
1ペソ以下の、ドルでいうセント的なものにセントセンターボ(centavos)は、料金に普通に表記されますが、支払いではほぼ無視されます。
なので、お釣りでセンターボスをもらうことはありませんが、ぼられているわけではありません。カードの場合は、表示料金ちょうどの支払いになります。
日本でいう1円単位感覚ですが、日本のようにしっかりしておらず、こちらではあまり重要視されません。また、チップでセンターボスを渡すのは、相手をバカにしてる感じになりますので、渡さない方が無難です。
紙幣:
紙幣は、20、50、100、200、500、1000ペソの各額面があります。
こちらの方は新しいお札のデザイン。メキシコはちょくちょくお札のデザインが変わります。
メキシコの有名女流画家で彼女の個性と強い生き方に多くの支持をフリーダカーロと、こちらも違う意味ではちゃめちゃだった夫ディエゴリベラが夫婦で裏表を飾る50ペソ札。
ウーパールーパーの可愛いお札。新しい50ペソ札のデザインです。ウーパールーパーはメキシコ原産。私のお気に入りのお札です!
歴史
メキシコ・ペソは、リラ(libra)やレアル(real) といったスペインの植民地時代の通貨から進化しました。1821年にメキシコがスペインから独立した後、ペソが正式な通貨として採用されました。
1993年には、インフレ対策の一環として、新しいペソ(nuevo peso)が導入され、1新ペソ = 1000旧ペソというレートで切り替えられました。その後、「新ペソ」という名称は再び「ペソ」に戻されました。
他国のペソ
実はペソという通貨はメキシコ以外でも使われています。かつてはスペインの影響を受けた多くの国々がペソを使用していましたが、現在もいくつかの国でその名称が使われ続けています。それぞれの国でペソの価値やデザインは異なりますが、名前のルーツは共通しています。
⚫︎フィリピン
通貨コード: PHP
名称: フィリピンペソ (Philippine Peso)
⚫︎コロンビア
通貨コード: COP
名称: コロンビアペソ (Colombian Peso)
⚫︎チリ
通貨コード: CLP
名称: チリペソ (Chilean Peso)
⚫︎アルゼンチン
通貨コード: ARS
名称: アルゼンチンペソ (Argentine Peso)
⚫︎ウルグアイ
通貨コード: UYU
名称: ウルグアイペソ (Uruguayan Peso)
為替レート
メキシコ・ペソの価値は、米ドルやユーロに対して変動しています。メキシコはアメリカとの経済的な結びつきが強いため、ペソの為替レートは米ドルに大きく影響を受けることが多いです。
国で見るとペソが強くなるのは嬉しいことですが、カンクン在住者はドルで稼ぐ仕事も多いので、ペソが上がり、ドルが下がると同じドルの額を稼いでも価値が下がるの生活に直に影響することもあります。
カンクンで気をつけるお金のこと
カンクンでは特に観光地のお土産やさんなどでドル表記もあるのでお気をつけください。
また、流しのタクシーや空港タクシーなど、乗る前にきちんとペソかドルか確認してください。ときどき、たくみに騙す人がいるので注意を!
例えば、500ペソと500ドルでは、感覚として5千円と5万円もの違いになります。0が1つ増えます!
カンクンの観光地のお土産屋さんではドル表記とペソ表記があったりします。
または、商品はペソ表記で店内にドルのレートを提示してるところも。そういうお店はドルが利用でき、レジでドルでいくらになりますか?と聞けば、ドルの料金を教えてくれます。
お釣りは基本的にペソでもらいます。意地悪ではないので、怒らないであげてくださいね!
あ、それとアメリカドルは硬貨、お札は汚いものや破けているもの(少し破けていてもNG)、アメリカでは普通に使えてもカンクンでは拒否されますので、特にアメリカ在住の方でカンクンにお越しの方は、なるべく綺麗なお札をご準備ください!