カンクンがあるユカタン半島には「ユカタン料理」があります。
その中で代表的なのが「Cochinita Pibil コチニータ・ピビル」豚肉を使った料理です。
ユカタン料理というより「マヤ伝統料理」といってもいかもしれません。
伝統的な作り方は、豚肉の塊にAchiote(アチオーテ/アショーテ)という赤い木の実のスパイスやNaranja Agria(甘くない種類のオレンジ←うちのアパートのプールにも実がたくさんなってる)、Manteca(豚の脂←ユカタン料理はこれをよく使う!)、酢、ニンニク、などを混ぜてマリネし、
バナナの葉っぱに包んで蒸し焼きにしたものです。
伝統的なものは土の中に埋めて蒸し焼きにするけど、カンクンなんかで食べる物は鍋やオーブンで作ってますね。きっと。
聞いたことないようなスパイスが入ってるし、赤くて辛そう!と思うなかれ、全然辛くなく、日本人の口にも合うと思います。
コチニータピビルは朝に食べることが多く、例えばユカタン州の州都「Meridaメリダ」の市場に入ると、このコチニータが食べれるところが並んでます。
朝ごはんの時間だけなので、遅く行くと店じまいしてます。
我が家も、ときどき朝ごはんに近所のコチニータ屋さんに行くことがあります。
メキシコはこうやってお皿にビニール袋をかけて出すところが多い。
コチニータには「ハバネロ」がすごく合う!ユカタン料理にはやっぱりユカタンの唐辛子の相性が最高です。
必ずハバネロのサルサが付いてくるので、かける前に必ず1滴お皿にかけて試してみて毒見(?)を。ちなみに上の写真では、緑の小さなボトルがハバネロソースです。
メキシコでは「赤くない=辛くない」の方程式は存在しませんのでご注意を!
あとはお好みで、紫の玉ねぎやライムを絞って。紫玉ねぎは、普通のタコスにはトッピングしませんが、コチニータピビルには付いてくるトッピング。よく合いますよ!
「タコス」で頼めば、写真のようにトルティーヤに乗せてくれ、
「トルタ」で頼めば、Bolillo(ボリージョ)というメキシコの丸いフランスパンに挟んでくれます。
中身は違うけど、こういうパン↓。このパンをボリージョといい、これに何か挟んだものTorta(トルタ)と呼びます。分かりやすく言えば、「メキシコ風サンドイッチ」かな。ハムとチーズだけでも立派な?トルタです。パン屋さんで一番安いパンなので、試しに買ってみて好きなものを挟んで食べてみるのもいいかも。ただすぐ固くなるのがこのパンの難点。
チチェンイツァ遺跡方面のツアーに行くと、ブッフエレストランにもコチニータピビルを置いてるところがほとんどです。
写真の手前左がそう。
緑の葉っぱは敷いてあるのが分かりますか?これがバナナの葉っぱです。カンクンのスーパーとかにも、野菜コーナーに普通に売ってあります。
こういうレストランでは、温かいトルティージャがあるので、それにコチニータを乗せたら立派なTaco de Cochinita(コチニータ・タコス)になるし、
例えば上の写真の右のようにお魚のフライをトルティージャに巻いて食べれば、これも立派なTaco de Pescado(フィッシュ・タコス)になります。
そうそう!
コチニータピビルに合う飲み物、それはコカ・コーラ。笑
タコスとコーラって悲しいかな相性抜群なんですよね(´▽`)
しかも、メキシコのコーラは日本のコーラよりもアメリカのコーラよりも美味しいんです!(砂糖が違うのだ。あと炭酸具合も違う)
是非、ノンシュガーコーラやダイエットコーラじゃなく、メキシコオリジナルのコカ・コーラを試してください!
ちなみにメキシコでは「コーラ」と言っても通じません。コカ・コーラは「Cocaコカ」と呼びます。
あとは、写真の怪しいペットボトルの飲み物か飲み物か分からないようなやつがありますが、白いのはメキシコの代表的な飲み物「Horchataオルチャータ」という、お米とシナモンが入っている甘い飲み物。
お米のつぶつぶ感は全く、お米と言われなければ全然気づかないほど。
日本人には甘いお米は抵抗あるかな?あ、でもおはぎとか甘いよね。
メニューに合ったら是非挑戦を!
私もうちの子供たちも大好きな飲み物です。
緑のやつは、「Chayaチャヤ」という全然苦くない葉っぱで、ミキサーにかけ、ライム(またはパイナップルなど)+水を合わせたもの。
さっぱりしてて、栄養価も高く、とっても飲みやすいドリンクです。
葉っぱは料理にも使われます。小さな棘があるので素手で触るのはご注意を。
メキシコ料理って、いまいち写真映えしないものが多いんだけど、素朴なものほど美味しいものがたくさんあるので、メキシコに来たら是非色々試してみてください!