メキシコというと砂漠、メキシコ料理というと「タコス=肉」というイメージがあるけど、実はカリブ海、メキシコ湾、太平洋と海に囲まれているのでシーフードも楽しめます。
私が住むカンクンもカリブ海に面しているのでシーフードも豊富。贅沢なことに、私の中で「シーフードは海を見ながら食べる」が鉄則になりつつあります。
そんなメキシコのシーフード料理。地域によって違いますが、今回はとりあえず頼めば間違いないと思ってるのを紹介します。(というより、我が家がいつも頼むメニューです)
とりあえず注文しよう Guacamole ワカモーレ
Guacamoleはアボカドディップのことです。発音はグァカモレが近いけどワカモレでもワカモーレでも特に問題ありません。
お店によって微妙に作り方が違い、ほぼアボカドだけのものから、トマトや玉ねぎ、シラントロ(パクチー)が入ったものまで。
まず最初に、ドリンクと一緒にとりあえずワカモレをオーダーするといいですよ。
トトポスというトルティージャを揚げた三角のチップス(ナチョスのようなもの)と一緒に来るので、それと一緒に食べてもよし、これから注文する料理と一緒に食べてもよし。何にでもあうディップなので、とりあえず最初にオーダーしておいて間違いなしです。
私みたいにアルコールが苦手な人、でも炭酸ジュースを注文するのもあんまり好きでは無い方は、「Limonada con agua mineral(リモナダ・コン・アグア・ミネラル)」がおすすめ!
カンクンみたいに暑いところはスカッとした飲み物が飲みたくなる。そこで私がよく頼むのはレモネードの炭酸割り。Agua Mineralは炭酸水です。
炭酸じゃないのはLimonada(リモナダ)でOK。
メキシコは黄色のレモンではなく、緑のライムが豊富!メキシコのレモネードは黄色のレモンではなく緑のフレッシュライムを使って作られ、甘すぎず美味しいですよ!
Ceviche セビッチェ
セビッチェはシーフードマリネのこと。トマト、玉ねぎ、シラントロ(パクチー)と、マリネは酢ではなく、ライムをたっぷり使います。
メニューには
- Ceviche de Camaron(エビのセビッチェ)
- Ceviche de Pescado(魚のセビッチェ)
- Ceviche de Pulpo(タコのセビッチェ)
- Ceviche de Mixto(色々入ったセビッチェ)
我が家はエビが好きなのでエビだけが入ったセビッチェを注文します。
レストランによってエビの様子(?)も異なり、プリプリな感じのエビもあれば、しっかりライムで〆てきゅきゅとなった(わかるかな?)エビも。
セビッチェは唐辛子の「ハバネロ」と最高に相性がいいので是非挑戦を!
ハバネロはボトルソースでテーブルに置いてあることもあるし、生の手作りハバネロソース(刻んだハバネロとライム、塩のシンプルなもの)がありますが、確実に生のハバネロソースのほうが風味があって美味しいので、無いときはお店の人に聞いてみましょう。持ってきてくれることが多いです。
刻んだハバネロ部分をかけなくても、そのエキスだけでも十分辛かったりするので、最初はエキス(汁)の部分から挑戦してみましょう!
(※ハバネロはカンクンを含むユカタン地方で大いに栽培されユカタン人も丸かじりする人が多いですが、メキシコの他の地方ではあまりハバネロはメジャーじゃないこともあります)
そして、トトポス(チップス)に乗せたセビッチェにワカモーレ、ハバネロ、最高です!マヨネーズをちょこっと足しても美味しいよ!
セビッチェは前菜として頼んでもいいけど、結構お腹いっぱいになります。
Coctel カクテル
「エビのカクテル」とか言われたらおえ!って言われそうだけど、「カクテル」といってもお酒ではなくこれも料理のひとつ。
上で紹介したセビッチェと同じように
- Coctel de Camaron(エビのカクテル。シュリンプカクテル)
などと、「de デ」は「~の」という意味で、「de」の下にくるものが中に入っているものです。
ドリンクグラスに入ってくる料理で、なんとケチャップが入ってるんですが子供用メニューではなく、ちゃんと大人シーフード。ほんのり甘くて食べやすいです。
Photo https://www.kiwilimon.com/receta/pescados-y-mariscos/camarones/recetas-de-coctel-de-camaron/coctel-de-camarones-con-catsup
余談ですが、私はおじさんがひとりでレストランにやってきて、ビールとエビのカクテル(お酒ではなくこの料理)だけを頼んで昼から堪能してるのを何回もあちこちで目撃したことがあります。こういうおじさんを見るたびに、人生楽しんでるなーと思うのです。私も今度ひとりでレストラン行ってやってみよう。
Empanada エンパナーダ
エンパナーダは生地に具材を包んで揚げたもの。メキシコ中南米でエンパナーダという食べ物はあり、メキシコのエンパナーダはトウモロコシの粉の生地を揚げたものが主流です。
シーフードレストランに行くと、魚介類を入れて揚げたエンパナーダがあることが多いのでこれもおすすめ!
子供たちも好きです。
- Empanada de Camaron(エビのエンパナーダ)
- Empanada de Jaiba(カニのエンパナーダ)
- Empanada de Cazon(Cazonはサメの一種)
Tacos タコス
タコスはお肉だけじゃなくシーフードタコスもあります。トルティーヤに具が乗ってればそれはもうタコスなのです!
- Taco de Pescado(魚のタコス)
- Taco de Camaron(エビのタコス)
魚のタコスは白身のフリットがトルティージャ(ソフトタコス)に乗っていて、キャベツが乗っていたりします。ソースを試しながら食べると色々新しい発見もあって美味しい!
ちなみに下の写真はどちらもエビのタコスですが、左がガーリックシュリンプで、右がエビのチポトレソース。Chipotle(チポトレ)は燻製した唐辛子を使ったもので、ピリピリかがないマイルドなソースなので、タコスじゃなくても、チポトレを使った料理はおすすめ!
Pescado Frito 魚の丸揚げ
大勢で食べるときは豪快に魚の丸揚げも良いかも。新鮮な魚を持ってきてくれて選ばせてくれるところが多いです。値段は重さで決まることがほとんど。白身魚が多く、鱗を取って丸揚げにしたもの。
最近我が家が食べた魚はこんなの。名前を聞いたけど誰も覚えていません。
調理されて戻ってきたのがこちら↓
なんかピラニアみたいな姿になって帰ってきました。笑
トルティージャ(ソフトタコス)が付いてくるので、自分で魚や色々具材を巻いてタコスにして食べると美味しいです。
Arroz a la tumbada シーフードリゾット
やっぱりお米が食べたい!という方には、Arroz a la tumbada(アロス・ア・ラ・トゥンバダ)Tumbadaは打倒されたとかって意味なんですが、疲れすぎてベッドに横になるときとかにも使う単語です。料理名に使われていて、個人的に注文するときにワクワクする料理名です笑
パエリアとはまたちょっと違って、どちらかというとリゾットに近いかなと思っています。お米が魚介の出汁吸って美味しい!
Tikin Xic ユカタン風魚料理
カンクンのあるユカタン州には独特の魚料理もあります。
Achiote アチヨーテ(ベニノキ)というユカタンでよく使う香辛料でマリネし、バナナの葉っぱに野菜などと魚を包んで調理した「Tikin Xic (ティキン・シック)」
Photo https://mas-mexico.com.mx/tikin-xic-un-pescado-con-sabor-unico-de-la-peninsula-de-yucatan/
Photo https://mas-mexico.com.mx/tikin-xic-un-pescado-con-sabor-unico-de-la-peninsula-de-yucatan/
真っ赤で辛そうだけど、辛い香辛料ではないのでご安心。
これもやっぱりハバネロが合うのです。
この他にも、地方によってオリジナルのメニューがあると思うので、メキシコの訪れた町のシーフード料理を試すのも楽しそうですね!きっと私も知らないものがたくさんあると思います(^^)/
メキシコに来たら、是非シーフードも試してみてください!