今回のメキシコ大地震で各国の救助犬が大活躍しています。
先日メキシコに到着した日本からの救援隊も、4頭のシェパードの救助犬が同行していました。
メキシコの救助犬も活躍しています。
上の写真の中央にいるのは「Frida(フリーダ)」
ラブラドールの女の子です。
フリーダは、これまでに52人の人命を救っているそうです。
このラブラドールの女の子は今メキシコで、一番有名な犬と言っていいでしょう。
世界中でフリーダの功績が讃えられてます。
背中に「Marina」とあるので、スペイン語圏以外の人から「マリーナちゃん」と勘違いされることもあるようですが、Marinaはスペイン語で「海軍」という意味です。
フリーダちゃんは海軍のレスキューなんです♡
このゴーグル姿と靴を履いた姿がすっかり有名になり、色々問題のある(?!)メキシコ政府より、この英雄フリーダちゃんを讃えています。
メキシコの500ペソ札がフリーダちゃんになってる画像が出回ってたり、
本当のメキシコ500ペソ札はこちら参考
私の子供の頃の夢は犬の訓練士
私は小学2年生の文集で「私の夢はシェパードの訓練士」と書いてました。
周りの女子が、ケーキ屋さん、歌手、お嫁さん、など書く中で「シェパードの訓練士」はちょっと風変わりな子だったかも。
「シェパードの」と書いたのは、子供だったので、警察犬、麻薬探知犬などを総まとめにしてシェパードって書いたんだろうなw(盲導犬の訓練士じゃなくて警察犬や麻薬探知犬の訓練士やそんな犬たちと一緒に働く仕事につくのが夢だった)
犬関係の本はたくさんたくさん読み、愛読書は「犬のひみつ」「犬種大図鑑」「愛犬の友」など
あ、30年くらい前のと随分表紙の雰囲気が変わってる!
愛犬の友 2017年 09月号 [雑誌] |
それから、「麻薬を探せ!名犬マック」や「すて犬シェパードの涙」などという本を読んで何度も何度も読み返した記憶があります。今でもタイトルが思い出せてビックリしたのですが、そう言った、犬のノンフィクションの本が大好きで、小学生2年生ぐらいから読んでたんでしょうね。笑
麻薬を探せ!名犬マックの販売は見つけきれませんでしたが画像を見つけました。嬉しい!
これはあったー!(当時は表紙が違うものでしたが)
あとこれも!車いすの犬「花子」。これも販売されてなかったけど画像見つけられて嬉しい!
これは読んだことないけど、この花子の続きっぽい本も見つけた!
意外と覚えてるものですねー。
犬オタクだった幼少期
私の犬好きがそれだけなら良かったのですが、ただの犬好きというより、「犬オタク」まで達し、犬の生態をまとめた、いつでもポケットに入れて持ち運べるミニブックを手作りしたり、犬種をたくさん覚えて、「犬種しりとり」をしてました。(好きな犬種から初めていいルール 笑)
久しぶりにひとり犬種しりとりしてみた
- ゴールデンレトリバー → バーニーズマウンテンドッグ → グレートデン (負け)
- シベリアンハスキー → 紀州犬 (負け)
- シベリアンハスキー → キャバリア → アラスカンマラミュート → トイプードル→ る、る、る・・ない (負け)
- 豆柴 → バセットハウンド → ドーベルマン (負け)
- ウィルシュテリア → アフガンハウンド → ドーベルマン (またドーベルマンで負け)
「ん」付く犬種ばっかりやし!
こんな感じで、マニアックなおバカなしりとりをやってました。((((oノ´3`)ノ
というか、誰もこんなしりとりできる(しかも続かない)小学生いないので、私ひとりでやってましたよ。はい。
そんなことばかりしてたので、いとこからは「次また犬の話したら、もうリサちゃんと遊ばん!」と嫌われたこともありました。笑(そりゃそうだ!)
実際は、犬オタク時代(小学生)の頃は犬を飼ってなくて、中学校に上がるときに家を引っ越し念願の犬を飼うことになりました。シベリアンハスキーでした。
犬オタクだったくせに、実際は犬の世話はちっともせず、母任せだったなー。(ごめんね!)
ちなみに、「犬の訓練士」になるという夢は、高校の進路でどうするかというときに(獣医にも、海洋哺乳類学者にもなりたかったが(マナティにはまっていて、海洋学じゃなくてマナティだけを見てたかった。そんな学部はないw)、これらは成績が全然足りなかった・・)、結局、絵を描くのや、デザインが好きだったので芸術学部のある大学を選びました。
結果、それを選んだので今の自分があるので十分幸せです。
労働犬は寿命が短い
日本の実家には13歳の黒いラブラドールがいるのですが、私はこのワンコが来た時にはすでに実家には住んでなかったので共に生活をしたことはありませんが、里帰りするときはほんと癒しの存在です。
ちょうどメキシコで地震があったころ母から連絡があって、「ワンコの具合が悪い」「獣医さんに連絡したらお彼岸の時期は患者さん(犬・猫)が増えて往診ができないとおっしゃってた」と言ってました。
私は、この件で、実家の黒ラブと救助犬フリーダが重なり(同じラブラドールなので)、盲導犬や警察犬、救助犬、など「仕事」を持つ犬たちは寿命が短いんだよね・・。
と思い出しました。
フリーダも、命を削って救命捜索してくれてる!!
と今日ここに書くつもりだったんです。
でも記述するにあたり、調べてみると意外なことが判明しました。
Q.盲導犬は早死にすると聞きましたが、本当なのですか。
A.「盲導犬が早死にする」というのは、盲導犬についての数ある誤解の中の1つで、盲導犬の寿命はだいたい13歳くらいです。ご主人といっしょにいることが好きな犬なので、常に盲導犬としてご主人(盲導犬ユーザー)のそばにいることからストレスが少ないこと、仕事を楽しめる犬が盲導犬になっていること、子犬の頃から健康管理には気をつけていることなどから、長生きする犬が多いようです。
盲導犬は酷使されるので寿命が短い、という話を聞くことがあるが、この話は科学的な根拠はない。今回、日本に9つある盲導犬育成施設のうち8つの施設より、盲導犬として実働していた犬の447例の死亡年齢を調査する機会を得ることができた。その結果、これらの平均寿命は12歳11カ月であり、死亡年齢が15歳を超える割合は28%だった。そのうちラブラドールレトリバーの平均は13歳3カ月、ゴールデンレトリバーでは11歳5カ月であった。死亡年代別の平均死亡年齢は、80年代で11歳、90年代で12歳3カ月、2000年代では13歳7カ月であり、いずれも家庭犬の平均寿命についての調査に比較して高いことが明らかになった。1. 林谷秀樹、大文字奈美、名塚岳宏・他 (2004) 犬と猫の平均寿命と死因の変化. 第138回日本獣医学会学術集会 北海道大学 講演要旨集 p125
3. 水越美奈 (2001) 盲導犬の平均寿命について. ヒトと動物の関係学会 第7回学術大会 東京 口頭発表
4. ROSS D. C., & JOAN R. STAINER. (1994). Medical & Genetic Aspects of Purebred Dogs. Kansas: Forum Publication Inc.
5. MICHELE WELTON. (2000). Your Purebred Puppy A Buyer’s Guide Second edition. New York, New York: Henry Holt and Company, LLC.
6. 水越美奈 (2006) 身体障害者補助犬の健康管理とその費用に関する調査 どうぶつとひと, No. 13, 12-17
人に仕える盲導犬の命は短い、というのが誤解だったということを知れただけでも、今日この記事を書いてよかったです。
しかし救助犬について調べてみると、こんな記事を見つけました。
わんちゃんホンポより
災害時に被災者を一人でも多く救おうと一生懸命頑張る救助犬。
彼らは、災害時にはいち早く現場に駆けつけて、一人でも多くの命を救えるよう、トレーナーさんと日々訓練をしています。
現場捜索の為、生体臭と死体臭を事前に覚えて、いざという時の為に活躍できるように訓練を頑張っています。災害救助犬
災害時には、被災した現場に出向き、瓦礫の下などに被災者がいないか一生懸命探します。
瓦礫などでケガをしても、ガラスや釘などで怪我をして血だらけになったとしても、彼らは怯むことなく一生懸命、被災者を探します。
体力の限界がくるまで、どんな事があっても一人でも多くの命を助けたい、ただその気持ちだけで救助隊員と共に被災した人を探すのです。米国最大の動物愛護団体「全米人道協会(HSUS)」のランダル博士は、
「救助犬は、見つけた生存者からの賛辞を、活動の糧にしている。」
と話しています。彼らはランダル博士の言う通り、美味しいご褒美等の見返りを求めず、被災地で自分の体力の限界まで救助活動を行うのです。
それは、私たちには想像もできない位辛い日々だと思います。災害救助犬2
救助犬は、生存者を発見できた時と亡くなられてしまった人を発見した時では、反応が違うそうです。
生存者を発見した時は、まるで「まだ生きてるよ、早く助けてあげて!」と言わんばかりに大きな声で救助隊員に知らせるといいます。
それは、もう彼らにとっても嬉しいことなのでしょう。しかし、亡くなられた被災者を発見した場合、目に見えるほどのショックを受け、悲しむそうです。
それでも彼らは、生存者を探し続けます。
そんな彼らの苦悩は、とても計り知れないもの。
それを象徴するかのように、救助犬の寿命は通常の犬よりも短いと言います。被災してから救助までの時間が立てば立つほど救えない命は多くなり、すでに亡くなられた人達ばかりが発見される事も多くなってきます。
そうすると、救助活動に出動するのを拒む救助犬も出てくるそうです。災害救助犬3
9・11の時には、災害救助犬が活躍しましたが、なかなか生存者が見つからず、毎日死体となって発見される人達ばかりで、救助犬たちはとても落ち込んだそうです。救助犬達は、亡くなられた人達ばかりを見つける様になると、なかには鬱病になり、頭がおかしくなってしまう犬も出てきてしまうそうです。
そんな彼らのメンタルケアは重要で、たまに救助隊の人が瓦礫の下などに隠れ、救助犬に発見される様にわざと仕向けたりするそうです。犬は、人間のストレスレベルに同調し、犬自身のストレスホルモンも上下するという研究報告もあります。
彼らも救助隊の方々と心を同調させ、彼らなりに色々と考えながら一生懸命に救助活動を行っているんですね。
警察犬や麻薬探知犬は「遊び」の一環で、麻薬を見つけたりする訓練をするといいますが、救助犬もそれに近いと思っていました。
上の引用が本当かどうかは私には判断する手がありませんが、本当だとすると、そこまでの任務をさせてもいいのだろうかという個人的な思いもありますが、すでにこの救助犬たちの活躍によってたくさんの命が救われたのも事実ですもんね・・。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
わぁ!救助犬フリーダのタトゥーを彫ってるひともいますよ!かわいいなぁ♡
もし自分がフリーダに救助されたら私もこのタトゥーするよ!絶対!
こんなイラストも見かけます。素敵
この地震で、人間だけでなく多くの動物も犠牲になりました。
メキシコシティではほとんどの家屋がアパートやマンションといったものですが、ペットを飼う規制がほぼないので、多くの人がペットを飼っています。
少しでも多くの動物の命が助かりますように。
そして、はぐれたペットたちが飼い主さんの元に戻れますように。
動物たちへの食料や救援物資や手当のできる獣医などが足りているか、心配です。。