先日カンクンを通過したハリケーン・デルタ。
10月6日の夜にカテゴリー4でカンクンを通過するとのことで、ハラハラしながら夜を迎えましたが、いつまでたっても雨も風も無く静かな夜で、嵐の前の静けさなのか、それとも肩透かしなのか・・。
結局、夜の1時まで起きていましたが、静かなままだったので寝ました。
ハッと目が覚めたのは深夜3時半。
もの凄い風の音で、すでに停電しており、外の様子を確認したくも、窓から覗く外は漆黒の闇で、木々のうねる恐ろしい音しか聞こえませんでした。
過去に熱帯暴風雨レベルは何度も経験したことがありますが、「これがハリケーンか・・」と思わせるほど、暴風雨とはレベルが違いました。
1階でこのレベルなので、高層階のマンションはどんなに恐ろしかったでしょう。
もし窓が割れたら・・。でもこの暗闇で何も見えない。とりあえず、もし窓が割れて移動しなきゃいけないときのために、すぐ靴が履けるようベッドの近くに準備しました。でも、今思えば実際割れたら履く余裕なんてなさそう・・。
夜明けまであと少し!
と眠れない時間を過ごしましたが、子供たちは幸いにも夜更かしたので、1度起きただけで、眠気が勝ち、また寝入り、私もそのうち眠ってました。
気が付くとすでに夜はとっくに明けており、ハリケーンも過ぎ去っていました。(実際はハリケーンの「目」にいて、収まっているのかどうか分からなかったので、外に出てご近所さんに聞きました)
ハリケーンはカテゴリー4で通過という情報でしたが、実際はカテゴリー2で通過したようです。
この脅威でカテゴリー2とは・・。しかも6時間ほどで通過したようです。
ちなみに、昔カンクンを直撃したハリケーンウィルマはカテゴリー5、しかも通過するのに60時間というから、今回のハリケーンデルタに比べものにならなかったことを思うと恐ろしや!
とは言っても、実際このときはカンクンの被害を知らなかったので、我が家のプライベートエリアの中は大きな木が倒れてたけど、それ以外はそれほど被害を受けず、電気も翌日の午後には復旧したのでカンクン全体もそんなに被害を受けてなかったのかな?
と思っていました。
水が出なかったので、翌々日に使い捨てのお皿とコップを買いにスーパーへ、帰りにガソリンスタンドへ寄りました。
辺りが薄暗くなって、町の様子がおかしいことに気付きました。
周辺の家やアパートに明かりが灯らず、信号も消えてる。通る車のヘッドランプだけが付いてる状態で、電信柱は倒れて通行できなくなってる道もあるし、怖くなって急いで家に帰りました。
ハリケーンの3日後、ホテルゾーンに様子を見に行きました。
あちらこちらで大木がなぎ倒され、その回収作業が行われていました。
私はハリケーンの数日後に行ったのでこれでもずいぶん清掃が進んでいたと思いますが、ハリケーン直後は車も通れなかった状態だったんでしょう。
昼夜問わず、復興に努めてくださる皆さんのおかげです。
たくさんの椰子の木はさすが!みんな耐えてる!!
葉は折れているようですが、ほとんど倒れている椰子の木はなかった!
家の庭の椰子の木もココナッツさえ落ちずに堪えていました。南国の木は、こういう強い風を想定して風に強い性質なのかな?と感動しました。
行列ができる写真スポット「CANCUN」サインがある、ドルフィンビーチまで来ました。
そしたら、無かった!笑
本当ならここに「CANCUN」というカラフルな文字が並んでいるのですが、吹き飛んだのか事前に撤去されたのか?
コロナの影響で数か月、立入禁止になっていて最近やっと解禁されたビーチも撤去作業のためまた立入禁止になっていました。
カリブ海は心に染みわたるほど綺麗で、「ハリケーン=被害」という概念は自然界には無いのかもしれないな。と思いました。
ビックリしたのが、ドルフィンビーチの見晴らし台の柵が吹っ飛んでいたこと↓
最初は立入禁止と言われたので上からの景色を見ていましたが、途中で警察官に「あそこからあっちならビーチに下りていいよ!」と言われたので、喜んで下りました。
波は少し荒かったけど、海藻も一切なく本当に綺麗で、まるでハリケーンが掃除していってくれたみたいでした。
まるで何事もなかったかのような顔をしてます。
ホテルゾーン近くのダウンタウンにある大型ショッピングモールの「プラサ・ラス・アメリカス」の駐車場の壁も飛んでいました。
コロナでの打撃後のハリケーン。
がんばれカンクン!