最近、カンクン空港到着ゲートで詐欺にあわれた日本人旅行客の方がいらっしゃったようです。
Cancundays(カンクンデイズ)のお客様ではなかったので、直接詐欺にあわれた方のお話を聞いたわけではありませんが、
過去にも同じような話を聞いたことがあるので、よくある手口のようです。
在メキシコ日本大使館のサイトでもカンクン空港詐欺被害についてのページを見つけたのでリンクを貼っておきます。
【緊急】カンクン国際空港におけるタクシーの客引きによる詐欺被害について
引用
【緊急】カンクン国際空港におけるタクシーの客引きによる詐欺被害について
平成30年7月6日掲載●カンクン国際空港において、タクシーの客引きが現地旅行代理店の関係者を装い、「後で料金が返還される」、「旅行代理店の代わりに迎えに来た」等と言って旅行者を自身の車両に乗せ、運賃を徴収する手口による詐欺被害が複数発生しています。空港からホテルまでの送迎利用時には十分注意して下さい。
2018年7月6日
1 カンクン国際空港周辺(空港到着後のターミナル出口付近)において、タクシーの客引きが現地旅行代理店の関係者を装い、「後で料金がホテルより返還される」、「旅行代理店が迎えに来られないため代わりに来た」、「ホテルに到着した際に旅行代理店の関係者が待っており、料金を返却する」等と言って自身の車両に旅行客を乗せた上でホテルまでの運賃を徴収する手口による詐欺被害が複数発生しています。
2 空港到着後のターミナル出口付近では、レンタカー会社、ホテルのシャトルバス、現地旅行代理店の関係者等が顧客を待ち受けており、一見しただけでは自分が予約している業者の関係者であるか分かりにくいことがあります。前述の詐欺被害においては、本来であれば不要であったはずの運賃を支払ったこと以外に実害はありませんでしたが、見知らぬ人物の車両に乗って移動することは、時間帯や利用人数によっては不要なトラブルに巻き込まれる可能性もありますので、担当者の氏名、連絡先、容貌、待ち合わせ場所等について、現地の旅行代理店等と事前に確認した上で利用するようにして下さい。
カンクン空港の海賊タクシーの取り締まりは厳しい
ここでは空港の海賊タクシーの取り締まりについてお話ししようと思います。
カンクン空港は意外にオープンではありません。
それは車両についても関係者の立ち入りもです。
カンクンの空港に送迎車が入れたり、旅行会社、送迎会社のスタッフが空港の到着ゲート内に入れるのは、必ず許可証が必要です。
空港関係者が出入りする許可証も機械で管理されており、ターミナル出口の旅行会社、送迎会社は出入りするゲートの入り口では、許可証(カード)をあてて一人ずつゲートを開けて通るようなスタイルです。
特に国際線ターミナル3は到着のお客様を待つスタッフであふれていますが、全て上で書いたように出入りの管理をされています。
駐車場は一般車が駐車する場所とは完全に分かれていて、送迎会社や旅行会社の空港送迎の車が一般駐車場に停めることは絶対ありません。
送迎車は、車1台1台ずつ空港に入るための申請、審査、支払い。
そして許可車だけ送迎専用駐車場に車を止めて空港にお客様をお迎えに行けます。
そこに入る車は1台1台センサーで管理されているタグを付けていて、「何時何分に空港専用駐車場に入り、何時何分に出た」と管理されます。
そして駐車の、毎20分ごとに駐車料を支払っています。
(なのでお客様がゲートから出てくるのにとても時間がかかるとき実は送迎会社や委託している旅行会社が加算されていく負担してこの駐車料を払っています)
なので、ずっとは駐車できないんですね。
ということで、許可されていない車やスタッフは到着ゲートには入れないようになっています。
カンクン空港「詐欺」の手口とは
上で書いたようにカンクン空港の取り締まりは結構厳しいのですが、では、なぜ海賊タクシーや詐欺がカンクン空港で起きるのか。
海賊タクシーもうまいことすり抜けてお客さんを確保しているようです。海賊タクシーと呼ぶより「ぼったくりタクシー」と呼んだほうがいいかもしれません。
その手口は、
「空港送迎をすでに予約しているお客さんの横取り」です。
空港に飛行機が到着してお客さんが到着ゲートを出るまで、だいたい出てくる時間が予想できます。
国際線ターミナル3は混んでいない時でだいたい30分。混んでるときは45分以上かかります。
国内線ターミナル2、ターミナル4は国際線より少し早く出てきます。
旅行会社や送迎会社の送迎車は、許可を得ている送迎車だけが空港に迎えに行けます。車にセンサータグを付けているのでそれ以外の車は入れません。
なのでそれ以外は「海賊タクシー」と言っていいでしょう。(しかし続きがあるのでもう少し読み進めてください)
海賊タクシーと言っても、ちゃんとした「空港出入り許可車」である可能性が高い
声をかけるスタッフも、送迎車もドライバーもちゃんと許可を得たものである可能性があります。
空港で送迎車を探しているお客さんを見て近づき、「旅行代理店が迎えに来られないため代わりに来た」などと言い、外で待機している送迎車を呼び、ぼったくり価格を提示。
本サイトCancundaysなどでご予約の客様は送迎料金がいくらなのか分かっていらっしゃいますが、旅行代理店で航空券やホテル、空港送迎などまとめて支払われているかたは、空港送迎の相場が分からないことがほとんどです。
それに、「なんか高いな?」と思っても、「この紙を旅行会社に見せれば返金してもらえる」と署名付きでもらったら信じてしまいそうですよね。
海賊タクシー、ぼったくりタクシー、詐欺タクシーの見分け方
私の空港送迎の知識から「怪しい送迎」の見分け方について例を挙げていきますね。
①「予約されてる車が急に来れなくなったので、代わりに来た」とは言ってくる人がいたら怪しもう!
→実際、当日の送迎のスケジュールがフライトの遅延によってぐじゃぐじゃになり車がまわらなくなってしまったら、他の送迎会社にサポートを出してもらうことがあります。
が、ドライバーはわざわざ「代わりに来ました」とか普通言いません。
② 車の大きさに注目。空港送迎で許可されてるのは、空港でチケットを買って乗る空港タクシー以外は「11人以上乗りの大きなバンタイプの車です」
もし乗せられた車が普通のタクシーやセダンタイプの車だったら怪しい!乗ってしまう前に予約している送迎会社にきちんと確認しましょう。
③ 出口に注意!ターミナル2とターミナル4は、送迎会社や旅行会社のスタッフが待つ出口と、家族や友人が待つ出口が完全に分かれていますが、日本人の方が一番多く利用する国際線ターミナル3は、エージェントが待つ出口も、家族・友人が待つ出口も一緒です。
しかし、そこから外に出るゲートが別々になっています。
家族・友人ゲートのほうに連れていかれたら、ほぼ海賊タクシーで間違いないです!
(でも、初めて利用する空港ではそれを判断するの難しですよね・・)
④ 【実際の手口】料金がカンクンのホテルゾーンの距離で、片道80ドルや120ドルなど言ってきた場合、明らかにぼったくりです!
⑤ 【実際の手口】「支払いはしてもらうけど、この紙を送迎会社(旅行会社)に見せれば後で返金してもらえるよ」と言ってくるのは明らかに詐欺!お金は帰ってきませんし、その紙(領収証)に電話番号やドライバーのサインがされていても騙されないで!
もし、そういった車に誤って乗ってホテルまで連れて来てもらった場合、ホテルに助けを求めましょう。
どこまでホテルが対応してくれるか分かりませんが、ホテルから空港までの料金を聞けば明らかにおかしな金額だと分かりますし、
予約した送迎会社に連絡を取ってもらえば、真相が分かるかもしれません。
残念なのは・・・
残念なのは、実際は空港には親切なスタッフがたくさんいること。
ドライバーやお迎えスタッフは、お客様の飛行機到着を随時確認して、お客様よりも早く早く到着出口で待っていますが、
稀にお客様のほうが早く出て来られることがあります。
すると、本当に親切なメキシコ人スタッフが自分の仕事に関係ないのに、「どの旅行会社で予約しているのか?」などと聞いてくれます。
私のお客様には私の携帯番号をお渡ししているので、親切なメキシコ人は自分の携帯で私に電話をかけてきて、「あなたのお客様が空港で待たれてますよ」と教えてくれることがあります。
そういう場合は、私は必ず直接お客様と代わってもらいお話をさせていただきます。
なので、「声をかけてくるメキシコ人はみんな怪しい」と思われるのは悲しいのですが、「怪しいな」と疑問を持ったら、
予約をしてる送迎会社と確認を取るのが一番です。
誰に予約をしたか分かるような、相手の顔が見えるところで予約をされるのが安心だと思います。
カンクンご旅行を予定されてる家族やお友達がいらっしゃいましたら、是非この記事をシェアしていただいて、カンクン空港で詐欺に注意することに越したことがない。ということをお知らせいただけたらなと思います。