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スタバも作れない?!メキシコの優しくスパイシーなコーヒー『Café de Olla』

今回は私の好きなメキシコのコーヒーについて。

メキシコはコーヒーの産地で、チアパスコーヒーやベラクルスが有名で、もしかすると日本でも見かけたことがあるかもしれませんね。

でも今回は普通のコーヒーではなく、Cefe de Olla(カフェ・デ・オジャ)というアレンジコーヒーの紹介をしようと思います!

Cefe de Olla(カフェ・デ・オジャ)

Café de Olla(カフェ・デ・オジャ)は、メキシコの伝統的なコーヒーで、「olla(オジャ)」とは鍋という意味ですが、この場合ollaと呼ばれる陶器の鍋のことを指します。

そしてカップもその陶器とお揃いのようなカップに入れられることが多く、それがまた可愛くて、温かみを感じるんですよねぇ。

 

 

基本の材料と作り方

このコーヒーは、スティック状のシナモンやピロンシージョ(Piloncillo)というサトウキビから作られる未精製の砂糖でいわゆる黒砂糖と一緒に煮込みます。ピロンシージョはこんな感じでブロック状で販売されていて、溶かして使います。

とても独特で甘い香りとスパイシーな風味が特徴です。

オプションとして、クローブやアニス、オレンジピールが加えられることもあります。

そして粗挽きのコーヒーを加え、さらに煮ます。コーヒーをよく抽出し、鍋からコーヒーを濾し、カップに注げば出来上がり!

全体にシナモンのスパイシーな風味と砂糖とは違うピロンシージョによる自然な甘みがコーヒーと交わって美味しですよ!

歴史と文化

カフェ・デ・オジャは、メキシコの伝統的な飲み物で、特に農村部や家庭で愛されてきたそそうです。

特にメキシコ革命(1910-1920年)の時期に重要な役割を果たしたそうで、革命軍の兵士たち(特に女性兵士)が戦う兵士たちのためにこの飲み物を作り、寒さや疲労を和らげ、栄養補給をするために役立ちました。

ピロンシージョの甘さがエネルギー源となりますし、シナモンの風味が体を温める効果があるので、兵士たちの束の間の癒しの時間だったんじゃないかなと思います。

 

カフェ・デ・オジャは洒落たカフェには置いてない

私なんかはスターバックスとかでカフェデオジャを出したらどんなのができるのかなと淡い期待をしたりしますが、

コーヒーにシロップを足して味変するだけのカスタマイズじゃカフェデオジャの味の再現はできないのか、スタバやそういったカフェでは見かけることがありません。興味あるんだけどなー。

このコーヒーは意外に定食屋さんやメニュー豊富なタコス屋さん(デザートもあるようなタコス屋さん)のメニューにあったりします。

 

インスタントのカフェ・デ・オジャ

スタバのようなカフェのメニューにはないけど、意外にカフェデオジャのインスタントコーヒーが普通に売られています!

そこまでシナモンの風味はありませんが、普通のコーヒーとはやっぱり違います。

エキゾチックな風味が好きな方へのお土産にいいかもしれませんね!

 

 

Café de olla、メキシコを訪れた際にメニューで見つけた方は、ぜひ試してみてください/

ABOUT ME
里紗
メキシコ在住20年の里紗です。カンクンでのんびり暮らしながら、書くのが好きでここでの暮らしを紹介させてもらっています。メキシコに興味を持ってもらえたり、カンクン旅行にお役に立てれば嬉しいです/
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