最近、地元カンクンで、いやメキシコ全土で?騒がせているニュースがある。
それが起こったのがおととい2022年11月20日。世界の七不思議に登録されていて世界中から観光客が訪れるマヤ文明の集大成とも言えるチチェンイツァ遺跡。
当サイトでもカンクンから行けるマヤ遺跡として人気で、依頼が多い観光スポットです。
チチェンイツァ遺跡には「ククルカン(羽の生えた蛇)」という名を持つ大きなピラミッドがあって、昔は登れたけど現在は登れなくなっています。
そこに、観光客の女性が無断で立ち入って頂上まで登り、腰を振って踊ったというびっくりなニュースが飛び込んできた。
青のTシャツに赤のズボン、金髪という風貌からか、最初の出始めのニュースやSNSでは外国人と言われていて、「文化を尊重しろ!」とかメキシコ人から多くの批判の声を出したけど、実はメキシコ人だったというオチ。
私はメキシコ大好きなのでどちらかというとメキシコ贔屓なんですが、こういうコメントを見ると、メキシコ人はこれまで世界で数々の粗相(?)をしてきて、メキシコ人たちの中では笑い話にしている傾向のものがあって、相手国からするとあり得ない話だけど、メキシコ人だからちょっと許されるみたいな風潮?
例えば、フランスの聖火(何の聖火かは詳しくは調べていませんが、ずっと灯されている大切な火)をオシッコで消したり、日本の新幹線をちょっとした冗談として緊急停車ボタンを押したり、あとはマンデラ大統領の銅像にメキシコのソンブレソ(いわゆるメキシカンハット)を被せたり、と言う話は前から聞いてたので、
最初この騒動を起こした女性が外国人だという風に伝えられたニュースだったとき、メキシコ人が激怒してたけど、それを言うならメキシコ人も世界で結構笑えない冗談やってるよと思って見てたのですが、あとで実は同胞のメキシコ人だったと分かった時のメキシコ人の反応を見たかったです。笑
ここからは少し私の感想を。
私も映像も見ましたけど、女性に対して怒りや批判をと言うより、周りの人間が怖いなと思いました。
実際のところ、この女性がピラミッドに登ったところで、禁止されてるので登ってはダメなんだけど、登ったからといってあなたが何か奪われたり、傷ついたりするわけじゃないのに、周りの人間は高揚して「刑務所行きだ!」「馬鹿者!」などと罵って、髪の毛を引っ張ったり、水をかけたりしてて、
なんだか正義(?)を振りかざして、直情的な暴力に走ってて、「制裁を与えろ!」ということ感覚に陥っている。
状況は違うけど、よくアメリカなんかのホラー映画でゾンビだかウイルスだか、世界がパニックになり、交通機関を絶たれて歩く人だかりの中に、車が一台通ってしまったら、人だかりに囲まれて、乗せてくれ!乗せてくれ!人でなし!と騒ぎが起き始め、車を叩きだし、壊し始め、ひっくり返し、誰かがそれを鎮めるために発砲して、もうカオスになるシーン。
なんだか、そういうことって簡単に起きうるんだな。と思いました。
結局、この女性は警察に連れて行かれましたが、5000ペソの罰金、そして30分ほどで釈放されたそうです。(罰金2万5千円くらい。メキシコの感覚でも、この騒ぎを起こしてこの罰金は安っ!とニュースキャスターのセクシーなお姉さんもびっくりしていました)
なので、チチェンイツァ遺跡のピラミッドは間違っても登らないようにしましょう😊
罰金よりも人間が怖いです。笑
ちなみに私はまだ登れた時代に一度だけ登ったことがありますが、頂上からの景色は圧巻です!しかし降りるのが恐怖!
今回の女性、サクサクって降りてて、そこはすごいなぁとちょっと感心しました。
最後に様子が映像のリンクを貼っておきますので興味のある方はどうぞ。
ちなみにこの女性、早速 Lady Chichén Itzá(レディ チチェンイツァ) , Lady Kukulkán (レディ ククルカン)と呼ばれています。
日本語でニュースになっているのがあるかなと思って探しましたが見当たらず、でもこのワードで検索すればスペイン語ですが色んなSNSで出てくるかと思います。
#Ladychichenitza #ladykukulkan