【はじめに】
この話を書くのは本当は恥ずかしいし、あまり人に知られたくないのが本心です。
私は元々肌が丈夫なので、これまで皮膚について一度も悩んだことがありませんでした。
しかし初めて皮膚（頭皮）があんなことになって、結構な期間、一体何なのか？どうやったら治るか？一向に改善されないことに悩みました。
私の体験と知識と改善方法が、誰かのお役に立てればいいなと思い、記録として残しておきます。
これは、ある日、頭皮にひとつの小さなかさぶたができたことから始まった、私の苦悩の体験です。
ある日、頭にかさぶたのようなものができ、私はそれを剥ぐのがちょっと快感だった
ある日、ふと頭皮を触ると何か「ひっかかる」ものが。
指でその「ひっかかる」ものをペリっと剥いた。
いぇーい！取れたー♡
簡単に取れた「それ」を見ると瘡蓋（かさぶた）だった。
怪我したあとにできるかさぶたを剥ぐのがちょっと好きな人なら分かってくれると思いますが、それと同じ感覚。なんなら、快感？（変態・・）
頭にニキビなんかができて、そのあとかさぶたになったものをペリっと剥がしたことがあるので、それと同じものだと何一つ疑う余地はありませんでした。
それからしばらくして、必死でインターネットで情報探したり、病院に駆け込んだりする恐怖の日々が来ることをこのときまだ知る由もありませんでした・・・。
恐怖はそこから始まった。かさぶたを剥がしまくる日々。
初めてその「頭のかさぶた」を取った後、翌日くらいもまた頭の違う場所に「かさぶた」を発見。
へー、まだあったんだー。
ペリペリ～（剥がす）
また見つけて、ペリペリ～
取るのは全然痛くはない。爪で軽くひっかいて引っ張れば簡単に取れて楽しい。病みつきになりそうだけど、でもなんかちょっと多くない？汗
それから、頭をちょくちょく触る癖ができてしまいました。
家にいるときも、車を運転してるときも、駄目だと思ってもついつい頭皮を触ってしまうようになり、髪の毛をかきあげるふりしてかさぶた探したり。
かさぶたの感触を指を見つけると、どうしても剥がしたい欲望に駆られます。
一応、大人なので「かさぶた」は触らないほうがいい、きっとさかぶたを剥がしたところが、また瘡蓋になってるんだよね？触るのやめとこ・・・。もう触らない！と思ってもついつい無意識に・・・。
かさぶた全部剥がしたーーーーーーーい！！！
そんな衝動に駆られました。
※結論から言いますが、触ってはいけません。悪化します！私はこのかさぶたを剥がしまくった期間を後々に大後悔しました。
そしてある日あることに気付いたのです。
その「さかぶた」が頭にびーーーっしりできてることを！！！
Nooooooooooooooooo!!!!!!!
かさぶた？フケ？
急いでネットで調べました。「頭皮 瘡蓋」「頭 かさぶた びっしり」「頭皮 かさぶた 取り過ぎ」「頭皮 かさぶた 怪我じゃない」「頭皮 かさぶた 痒くない」など、思いつくかぎりの色んなワードを入れて検索しまくりました。
検索してると「フケ」という言葉が出てきました。でも、これはフケじゃないでしょう！？
だって、私は生まれてこのかた1度も「フケ」なんて出たことなかったもの！（フケと思いたくない！）
だいたい、この頭にびっしり付いてるやつ（←もう怖い！涙）、フケの様子してないの！
フケって小さい粉みないなものでしょう？でも頭を覆ってるのは、それこそ「かさぶた」（生まれ育った福岡では「つ」って呼ぶ）のように、分厚いの！
フケとは絶対違うし！
でも・・・
かさぶたができ過ぎて、かさぶたが崩れたところから粉になって、まさに大量のフケのように落ち始めました。。
そしてかさぶたを剥がすときにもそこから崩れた粉がフケになりました。
こうなると、かろうじて人目にはどうにか見えなかった頭皮のかさぶたが、それが落ち始め人の目からも分かる「フケ」としての悩みが増えました。
このフケは普通の小さな粉のようなフケではなく、大きめのフケになるので余計に目立ち、すごく恥ずかしく、困り果てました。
ひとまずこの時に良かれと思って私が取った、浅はかな行動
- きっと考えすぎると酷くなる。考えないようにしよう。心を無に・・・。できーーーーん！！
- いつも使ってるシャンプーだけどいきなり頭皮に合わなくなったのかも。シャンプーを変える（いつもシャンプーよりも数百円高いもの）
- シャンプー変えたけど症状変わらないので自然派の高いシャンプーに変える
- 自然治癒力に任せる
でも、症状が良くなるどころか、どんどん酷くなりました・・・。
よく考えれば、「かさぶた」って傷ができた後にできるものなのに、私の頭皮にできいるものは「傷のあとにできる瘡蓋ではない」。おかしいと思いました。
だけど、見た目が「かさぶた」以外の何物でなく、それ以外に言葉が思いつかなかったので、「頭皮」「かさぶた」で調べまくりました。
そこで学んだのが頭皮のかさぶたにはいくつか種類があるといいうこと。
頭皮のかさぶたには、3種類
頭皮のかさぶたには、「白」「黄色」「赤」の3種類があるそうです。
瘡蓋は皮膚がはがれたもの、膿・出血によるもの。だけど私の場合、出血や掻きむしった覚えはありませんが一応調べました。
白いかさぶた
白い瘡蓋のようなものは赤い炎症を起こした頭皮の上に白いかさぶたが覆いかぶさっている状態です。角質層がまとまってはがれ落ち、フケとなります。（フケになるの？？！！心のどこかで、フケとは思いたくない・・）
黄色いかさぶた
黄色い瘡蓋のようなものは、頭皮のかゆみが気になり掻きすぎることによって傷ができ、リンパ液が出てきた状態です。（←わかる！子供の頃、転んでひざを怪我したあとにできる瘡蓋がこんな風にリンパ液の黄色い瘡蓋だった！）
リンパ液が増えると頭皮がじゅくじゅくし、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうため悪化しやすいのも特徴です。（私の頭のかさぶたはは少し黄色っぽいと言えば黄色っぽいけど、じゅくじゅくではない）
赤いかさぶた（普通のかさぶた）
いわゆる普通の瘡蓋は血液でできるかさぶたです。血液が固まったものなので、赤っぽい色をしています。引っ掻いたりして頭皮が傷ついてしまった場合にできます。（私の頭のかさぶたはこれではないな）
仮検証
いわゆる普通の赤いかさぶたじゃないてことは、白いかさぶたが当てはまりそう。でも、私の頭は炎症を起こしてるの？
「炎症」という言葉から次にたどり着いたのは、初めて見る肌の炎症や湿疹の名称でした。
脂漏性皮膚炎（しろうせいひふえん）/脂漏性湿疹（しろうせいしっしん）
いろいろ調べていくと「脂漏性皮膚炎（しろうせいひふえん）」「脂漏性湿疹（しろうせいしっしん）」という言葉が出てきました。
当時は色んなサイトを読み漁ってましたが、今回記事を書くにあたり、他のサイトとは違う専門性のあるサイトを見つけたので紹介します。
脂漏性皮膚炎
執筆者： Karen McKoy, MD, MPH, Lahey Clinic Medical Center脂漏性皮膚炎（SD）は，皮脂腺の密度が高い部位（例，顔面，頭皮，体幹上部）に生じる皮膚の炎症である。原因は不明であるが，皮膚の常在菌であるMalassezia ovale（以前のPityrosporum ovale）が何らかの役割を果たしている。SDはHIV感染患者と特定の神経疾患を有する患者で頻度の増加がみられる。SDでは，ときにそう痒，フケ，ならびに髪際部および顔面の黄色調かつ脂ぎった鱗屑が生じる。診断は診察により行う。治療は，タールなどを含有する薬用シャンプーの使用とコルチコステロイドおよび抗真菌薬の外用である。
疾患名からすると意外であるが，通常，皮脂の成分や分泌は正常である。SDの病因は不明であるが，その活動性には，皮膚に存在する酵母であるMalassezia属真菌の数と関連が認められる。脂漏性皮膚炎は通常，生後3カ月以内の乳児と30～70歳の成人に好発する。発生率および重症度は，遺伝因子，精神的または身体的ストレス，および気候の影響を受けるようである（通常は寒冷で悪化する）。SDは乾癬に先行したり，乾癬を合併したりすることがある（脂漏症と呼ばれる）。SDは神経疾患（特にパーキンソン病）やHIV/AIDSの患者で頻度が高く，より重症となることがある。非常にまれではあるが，皮膚炎が汎発性となることもある。
症状と徴候
症状は徐々に出現し，皮膚炎は通常，乾燥または脂ぎったびまん性の頭皮の落屑（フケ）という形で現れるのみで，そう痒の程度は様々である。重症例では，鱗屑を伴う黄赤色の丘疹が，髪際部に沿った部分，耳介後部，外耳道内，眉毛部，腋窩，鼻梁部，鼻唇溝，および胸骨部に出現する。乾燥した黄色の痂皮と結膜刺激感を伴った眼瞼縁炎を生じることもある。脂漏性皮膚炎（SD）では脱毛は生じない。新生児におけるSDは，黄色の厚い痂皮を伴う頭皮病変（乳痂），耳介後部の亀裂および黄色の鱗屑，顔面の紅色丘疹，頑固なおむつ皮膚炎などの形態で発生する。児童および成人では，鱗屑を付けた直径1～2cmの厚く固着性の局面が頭皮に生じることがある。
【要点】
成人の脂漏性皮膚炎では，フケのほか，ときに眉毛，鼻，外耳の周辺，耳介後部，腋窩，および胸骨部に鱗屑が生じる。新生児のSDでは，痂皮を伴う黄色の厚い頭皮病変が生じることがあり，年長児および成人のSDでは，頭皮に鱗屑を伴う厚い局面を生じることがある。
治療法としては，薬用シャンプーの使用やコルチコステロイドの外用などがある。
なるほど。
脂漏性皮膚炎の症状は、皮脂が分泌しやすい部分に起きるのが特徴だということ。
脂漏性皮膚炎になると、頭皮の肌の生え際や眉、鼻の周り、耳の中などが、赤くなり痒くなるようですが、私の場合は頭皮だけでしたが、どんどん酷くなり頭皮が赤くなり、特に耳の後ろの辺りが赤くなりました。
（この赤みは、私の場合痒くはなかったので掻いて赤くなったものではありません。でも、なかなか治らない症状にイライラして、全部掻きむしって頭のかさぶた全部剥ぎ落したい衝動はありました）
「脂漏性皮膚炎の症状が進むと、大粒のフケや皮膚が頭皮から剥がれ落ちたかさぶたのようになることから、見分けるのは比較的簡単かと思います。」
これこれ！！まさにこれ！！！
ということは私は脂漏性皮膚炎なの？
フケはカビも関係してる？！
皮膚は普段から皮脂が分泌されていると思いますが、分泌が多くなった状態を脂漏（しろう）と呼ぶようです。
脂漏「脂が漏れてる」・・・なんか、そのまんま！
脂ギッシュなおじさまを想像してしまいますが、私の場合は別に頭皮が脂ギッシュにはなっていませんでした。
・・・が、調べ進めると、
皮脂腺から出た皮脂が脂漏がカビ（真菌）などによって分解され、その過程で皮膚に炎症が起こることがあります。これが『脂漏性皮膚炎』です。
このカビは皮膚に普通に存在していますが、様々な要因と合わさり、このカビが異常に増えることが知られています。
また皮脂自体も、皮膚を潤したり守るベールですが、分泌が多くなるとニキビ（吹き出物）ができるのと同じように、脂肪酸が酸化して臭いの原因となります。
( ﾟДﾟ)ﾊｧ?
カ！カ！カ！カビーーーーーーー！！！？？？
脂漏性皮膚炎が他の皮膚炎とは異なる大きな特徴
脂漏性皮膚炎と他の皮膚炎との違いは、
それは原因が、カビの一種（真菌）だという点です。
そのためきちんと治療しないと、慢性化したり、再発したりしやすいので、早めに適切な対策をとることが大切だそう。
どんなときに頭にカビが生えやすいか調べました。（書いててこの表現悲しすぎるー！涙）
自分の頭にこびりついてるものをフケとは思いたくなかったですが、さらに「カビ」と出てきて心底落ち込みました。
これ、カビ？頭にカビ・・・。毎日欠かさずシャンプーしてるのにカビ！？
このカビはマラセチアといって、だれの皮膚にもいる無害な常在菌の１つです。ふだんは無害ですが、皮脂や汗などの分泌物が増えると、それらの成分をエサにして急激に増殖すると考えられています。
カビが原因の脂漏性皮膚炎は 高温・多湿の気候に加えて、紫外線の強い梅雨時から夏にかけて症状が出やすくなるそうです。（いわゆる、食品に生えるカビや水回りに発生するカビと同じということ？）
調べて出てきた、脂漏性皮膚炎を引き起こすさまざまな原因
- 高温多湿の気候
- 紫外線
- ホルモンバランスの乱れ
- ビタミンB不足
- 洗顔や洗髪による洗いすぎ、洗い落とし
- 洗髪後髪の毛が濡れたまま
- 辛いものなどの刺激物食べすぎ
- 食生活の乱れ
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレス
こんな内容の原因だとあちこちで書かれてありますが、下の4つは、まぁ、当たり障りのないよう気も・・。
それらを参考にすると、私は年中暑く湿度の高い国（エリア）に住んでるし、紫外線は日本より強いし、辛いサルサが豊富の国だし、車社会で運動不足、ちょうどそのとき抱えてたストレス・・・
それから一番思い当たったのが、髪の毛が濡れたまま。ここだけの話、私ドライヤーが嫌いなんです・・。（子供か！）
日本にいたときから周りに（美容師さんや母親など）注意されても、やっぱり結局ドライヤーが嫌いで、冬の寒い日なんかでも嫌々髪の毛乾かすとしても適当にしかしてなかったのが、
今や、常夏の国に住んでるので、髪の毛濡れっぱなしでも全然寒くない。タオルで適当にして、後は自然乾燥でした。
「髪へのダメージ！」とお叱りの声が聞こえてきそうですが、子供が生まれてからは夜寝る直前にシャワーを浴びることがほとんど（でないと、寝るまでにまた汗かくので）で、髪濡れたまま子供たちを寝かしつけ、時にはそのまま寝てしまこともしばしば・・。
頭皮のカビの駆除（治療）
できてしまった理由はどうあれ、まずはカビを退治することが先！
でも、どうやって治したらいいの・・・。
つづきは次回、最終章に続きます
