今回はメキシコシティにある『フリーダ・カーロ美術館』を紹介します。
メキシコシティ経由で南米に行く方なんかは空港でのトランジットが長いことも多いので、空いた時間でメキシコシティ観光に出かけるときにここへ寄ってみるのもおすすめです!
かく言う私は、この日、メキシコシティのホテルでうっかりチェックアウト時間まで寝てしまい、カンクン行きの飛行機に乗るまでに観光できる時間が4時間くらいしかなかったので、メキシコシティの市内観光バス(はとバスみたいなもの)で3時間コースに乗る予定で、とりあえずその観光バスが通るメキシコ大きな国旗のある大広場「Zocalo(ソカロ)」まで行こうと、ホテルからタクシーに乗りました。
その道中、タクシードライバーと話していて、「これからバスに乗って観光するつもりだけど、3時間コースに乗ったとしても飛行機に間に合うか心配・・・。それに3時間コースはフリーダカーロの家行かないんだよね・・」と言うと、「それならこのままタクシーで観光してあげるよ!フリーダの家にも行ってあげる!」
という流れになり、料金を確認して予定変更。ひょんなことからVIPな観光することになりました。
フリーダ・カーロとは?
Frida Kahloはメキシコの女流画家で一番有名と言っても過言ではない画家です。
もしかすると名前は聞いたことなくても、この顔は見たことある方も多いかもしれません。
眉毛が繋がってるインパクトが先走りしますが、美しく強き女性です。
映画や、壁画、雑貨、デザインにもフリーダ・カーロの顔が使われているので、知らず知らずのうちにフリーダの顔が付いた雑貨を持っている人もいるかも!
彼女の魅力は美しさと、描く作品が誰にも真似できない世界観だけでなく、彼女が生きた人生に人々は魅了されるのかもしれません。
彼女の人生は、体中の痛みと一生共にしていて、愛と憎悪の心の痛みも背負った波乱万丈な人生でした。
フリーダカーロの壮絶な人生
- 1907年、地位のある写真家の父の元にメキシコシティで生まれるがメキシコ革命勃発で家が貧しくなる
- フリーダの母親が出産で衰弱し乳母に育てられる(愛情を受けられなかったことからその後の作品に描かれた描写のひとつ)
- 6歳の時小児麻痺にかかる。寝たきりの生活。右足の成長が止まる
- 10代後半、女性がまだまだ進出していないメキシコの情勢の中、優秀な高校へ進学。スケッチ、水彩画やカメラ学ぶ
- 18歳で乗っていたバスと路面電車が衝突。脊椎が3カ所砕け、鎖骨と肋骨が折れ、骨盤と肩は脱臼、右足には11の骨折。それだけにとどまらず恐ろしいことに、鋼鉄の手すりが腹部に突き刺さって膣から出ていた。生き延びる。
- 事故後、絵を描くことにのめりこむ。
- 回復後メキシコ共産党入党
- 画家 ディエゴ・リベラと結婚。21歳の年の差婚。子供を望んでいたが事故のときの骨盤や子宮の損傷により危険な流産を繰り返す。子供を持つことはできなかった。
- フリーダの実の妹と夫ディエゴの不倫。フリーダもイサム・ノグチと不倫。フリーダは同性愛者でもあり海外の女性画家とも関係を持っていたとも言われている。
- 政治活動へのめりこむ。画家としても飛躍し海外を周る。
- 離婚
- 元夫のディエゴと再婚。現在のフリーダカーロ美術館(当時の自宅であり生まれ育った家)で生活を送る
- 1940年代メキシコ国内でも有名になるが、脊髄の痛みは続く。また足の血液がよく回らず右足の指が壊死。切断。寝たきりでも作品を制作。
- 激痛は続き、右足を切断
- 生涯30回の大手術を受けたがわずか50歳で生涯を閉じる
自画像を描きまくった画家
数多くの作品を残してきましたが、フリーダが描いた作品の大半は自画像だったんですね。自画像を描きまくった画家と言っても過言ではないほど。
是非「フリーダカーロ(またはフリーダカロ)自画像」と検索してみてください。これまでにあなたが見たことがないような自画像を目のあたりにします。
シュール過ぎて顔をしかめるかもしれませんが、彼女が自分自身と向き合ってきた歴史なのかなと思います。
そんなフリーダのプロローグを知って、彼女が住んだ「Casa Azul(青い家)」(Museo de Frida Kahlo フリーダ・カーロ美術館(博物館))へ訪れると、きっと「ちょっと有名なメキシコ人画家の可愛い家」とは違う見方ができると思います。
フリーダ・カーロ美術館の場所と行き方
場所はこちら↓
住所
Londres 247, Del Carmen, Coyoacán, 04100 Ciudad de México, CDMX
行く方法
地下鉄、Uber(カンクンではタクシーとの激しい対立によりUberは普及していませんがメキシコシティは普及しています)、タクシー、ツアー
最寄りの駅
地下鉄 Coyoacan(コヨアカン)駅から徒歩16分(私は極度の方向音痴なので辿り着ける気がしない・・)
※メキシコシティの空港へ戻らなければ行けない方は、メキシコシティは、車は渋滞、それから地下鉄(メトロ)も夕方はめちゃくちゃに混みます。土地勘の無い方は余裕を持って空港へ向かわれるのをおすすめします。
私は冒頭で書いたように、この日、メキシコシティからカンクンへのフライトがあったので、泊まっていた空港のホテルからタクシーをチャーターしていくつか周ってもらったおかげで、渋滞を考慮した効率的な周り方ができたのでとても良かったです。
ただ、ホテルからのタクシーだったのでなんとなく信頼できましたが(それでもちょっと不安はあったけど笑)、タクシー運転手に車内に大きな荷物を預けたまま、美術館に行ったり、ソカロや博物館を周ったので、流しのタクシーではやめたほうがいいかと思いますのでご注意。
あと、集合場所や時間でトラブルが無いよう、ドライバーと電話で直接連絡がとれること、それからあまりタクシーの値段交渉はしないことも安全に周るポイントかなとも思います。ちなみに、私はタクシーの言い値、プラス、チップを渡しました。
料金は少し高くついてもお互いがWin-Winになるように心がけます。
フリーダカーロ美術館のチケット購入方法
私は思い付きで来たので、美術館のチケットの予約無しに着いてしまいました。笑
長蛇の列ができていて冷や汗かいていると、列に並んでいる前の外国人が携帯で美術館のチケットを購入して列から抜けたのを見て、私も真似ようとしたけど何かがうまくいかずもたついていると、そのうち列が進んで入れました。
予約無しでも入れますが、予約しておいたほうが時間の無駄がありません。
フリーダ・カーロ博物館の公式サイトから入場チケットの予約購入ができるので、ちゃんと予定していかれる方は事前予約(サイトで事前に購入)しておいたほうがいいです。
フリーダ・カーロ美術館公式サイト(チケット購入ページ)
https://www.boletosfridakahlo.org/
(※サイトからのチケット購入はカードでの支払いとなります)
フリーダ・カーロ博物館 入場料
入場料(平日/週末) | |
一般(外国人) | 200ペソ/220ペソ |
メキシコ身分証明有り | 80ペソ/90ペソ |
6歳以下 | 無料 |
メキシコのビザ(永住権)を持っている方はメキシコ人と同じ料金で入れるので忘れず提示しましょう。また学生割引もあります。学生カードを持ってる方はメキシコでは博物館や色々な場所で学生割引があるので忘れず提示しましょう
フリーダ・カーロ博物館 営業日、営業時間
月 | 休館 |
---|---|
火・木~日 | 10:00~17:45 |
水 | 11:00~17:45 |
施設内ショップ・カフェ | 10:00~17:30 |
入館の注意
大きな荷物を持って入ることを禁止されています。私は大きめのバッグを持っていたので入り口で預けるよう言われました。それバッグを預けたら貴重品をまとめて入れて歩ける袋がないと嘆いたら、紙袋を貸してくれました。(荷物預けは有料でした)
フリーダ・カーロ美術館の中の様子
さぁ!いよいよ中に入ります。
入り口からメキシコがたくさん詰まっていてワクワクしますよ!
館内(お家の中)は撮影OKですがフラッシュ禁止です。でも自然光がたくさん入ります。
インスタグラマーそうな人たちが、床に座って写真を撮ったりして注意されていましたね。
右下の編まれているものは、ワシとヘビはメキシコ国旗の中央にあるシンボル。これ欲しい!!
ここはキッチン。有名です。
こちら側も有名。FRIDAと夫DIEGOの文字。
この何気ないクリスマスのやつだって、上のRIVERA(多分、夫ディエゴの苗字のRIVERA)のフォントもすごいいいし、下のMEXICOの文字も誰がデザインしたの?!ってくらい好き!
アステカ民族的なフォントと、クリスマスツリーの組み合わせですよ!一体だれがデザインしたの。(前回の記事からわかるように私はメキシコ狂です)
車椅子で描いていたんですね。。
事故の後遺症による流産が続いたフリーダの自宅に、胎児の図。どんな思いでこれを飾り続けたのだろう
痛みと悲しみが多かった彼女のお庭は、訪れる人がそれを忘れるほど明るく植物があふれる空間です。
お土産が買えるショップもありました。
フリーダ・カーロ美術館を周るツアー
メキシコだし、安全に周りたいという方には、旅行会社さんが出している現地オプショナルツアーも出ています。
調べたらメキシコシティのHISさんがオプショナルツアーを出しているようです。
全世界!お得な海外航空券なら【H.I.S.】こちらのサイトで行きたい場所を検索すると下の画像のような現地オプショナルツアーが見れます。
メキシコシティはカンクンとはまた全然違った面白さや奥深さがあります。
是非是非色々周ってメキシコを楽しんでください(^^)/