メキシコでは8月の終わり頃からメキシコ独立記念日(9月16日)に向けて、あちらこちらでメキシコの国旗を用いたグッズが販売され、私の好きなシーズンでもあります。
メキシコ独立記念日はメキシコ全土で盛大に祝われる重要な祝日で、この日はメキシコに来る旅行者も一緒にメキシコを楽しむことが出来ますよ!
ちなみにアメリカではメキシコの祭日というと5月5日のCinco de Mayo(シンコデマヨ)が有名のようですが、逆にメキシコでは特に何もしません。
カンクンでメキシコ独立記念日を楽しめる場所
メキシコ独立記念日について説明するのは後にして、カンクンで独立記念日を楽しめる場所を紹介します。
それはダウンタウン。ホテルでもイベントをやるところは多いと多いと思いますが、地元民に混じってわー!っと盛り上がるならやっぱりダウンタウン。
カンクンの市庁舎はダウンタウンのトゥルム通りにあります。https://g.co/kgs/L285MU7
この市庁舎で夜の11時にEl Grito(エルグリート 後の記述を参考↓)のVivaMexico!!(ビバメヒコー!)をやり、周辺には食べ物の出店やあちらこちらでメキシコグッズも売られています。
市庁舎からParque las palapas(パルケ ラス パラパス /パラパス公園)にかけて大勢の人が集まり盛り上がってます。
ちなみにこの公園は毎晩お祭りのように出店が出て、地元の憩いの場になっていてメキシコを感じられる場所でもあります。平日でも小さな子供が家族づれて遊んでたりします。食べ物も充実してますよ!
ホテルゾーンからは遠いですが、バス1本で行けます。ただビバメヒコー!をやるのは夜の11時。宿への戻り方をしっかり考えて向かわれてください。
「エル・グリート」 (El Grito de Dolores)
さて、本題のメキシコ記念日について。
クリスマスもクリスマスイブが1番盛り上がるように、メキシコ独立記念日も、前夜の9月15日の夜が1番盛り上がりを見せます。
伝統的な「エル・グリート」は、「叫び」という意味で、背景には1810年、神父ミゲル・イダルゴがスペインからの独立を呼びかけた「ドロレスの叫び」に由来します。
この絵画の中央にいるのが、ミゲル・イダルゴ神父。だいたいこんな感じのシュールさ。メキシコの学校の教科書にも必ず登場します。
メインイベントは9月15日の夜。特にメキシコシティのソカロ広場での大規模なセレモニーが有名で、メキシコ大統領がバルコニーから神父の独立宣言を再現して「¡Viva México!(ビバ・メヒコ!)」と叫び観衆がその叫びに応えます。
外国人も、もちろん参加OK。ただ人混みがすごいので、スリなどには最大にご注意を!
露天やスーパー、市場などでもメキシコカラーの小物や民族衣装があちこちで売られていて、旅行者でも簡単に購入できるので、取り入れて雰囲気に溶け込むのも楽しいです。
地方者はそれをテレビで見たり、地方でも町や村の市長が、ソカロ広場や市役所で同じようなことを行います。
冒頭で紹介したように、カンクンにもダウンタウンのトゥルム通りに、小さいですが市庁舎があり、カンクン市長がVivaMexico!と叫びます。
ビバメキシコの叫びの前にいくつかの叫びがあり、オラが村的なところではオリジナリティがあったりして笑えるものもあったりします。
ちなみにカンクンで行ったときは花火が近すぎて火薬がバンバン頭に降り落ちてきました。笑
この記事をアップ後、2024年のビバメキシコ!に行ってきましたら、まさかのドローンで夜空を描く光演出のナイトドローンショーになっていました!
テクノロジー化もいいけど、私は花火の火薬の匂いや煙の、泥臭い祭りのの方が好きだったなー。と思っちゃいました。
パレード
9月16日には、多くの都市で軍隊や警察、市民が参加する大規模なパレードが行われます。特にメキシコシティのソカロ広場やメインストリートで行われるパレードは圧巻。伝統的な衣装や歴史的なテーマを持った行進を見ることができます。
カンクンでも行っていますが、朝からなのでだいたいグリートに行って夜遅く帰ってきて、次の朝起きれないので、私は一度もパレードを見に行けたことがありません。
伝統料理「Chile en Nogada」
独立記念日にちなんだ伝統料理に、「Chile en Nogada チレ・エン・ノガダ」があります。
この時期には色んなレストランでも期間限定でチレ・エン・ノガダが出回り食べることができます。
由来:
1821年、メキシコがスペインから独立した際に、プエブラ州の修道女たちが独立を祝うために考案したとされていて、料理にメキシコの国旗を象徴する色(緑、白、赤)を取り入れています。
味:
緑の辛くないトウガラシ(チレ・ポブラノ。巨大なピーマン的存在)の中に、甘く味付けした肉の詰め物(豚肉、牛肉、フルーツ、ナッツなど)を入れます。
上にかかるのは白いクルミのクリームソース(ノガダ)で、甘く濃厚な味わい。
赤いザクロの実をトッピングして、酸味がアクセントになっています。
甘さとしょっぱさ、クリーミーさが調和した独特な味わいが特徴で、メキシコの豊かな食文化を感じさせる一品です。
が、好き嫌いがほとんどない私ですが、正直これはあんまり好きではありません。笑
私は年中食べられるチレ・レジェノの方が好き!
チレエンノガダで使われるものと同じ巨大ピーマンですが、中にチーズまたはひき肉を詰めて衣をつけ揚げ、トマトソースに浸したもの。
これは年中食べられる料理なので見つけたら是非試してみてください!美味しいですよー。日本人の口にも合うと思います!
カンクンから行けるチチェンイツァ遺跡の近くの古都バジャドリValladolidで食べたチレ・レジェノ。美味しかったなぁ。
このサイトで手配しているチャーターツアーでチチェンイツァ遺跡に行かれる方は、オプションでこのバジャドリに立ち寄れるので、ご希望の方はこのレストランへお連れできますよ/
メキシコの独立記念日には、メキシコシティなどの都会はもちろん、地方の村はそれはそれの良さがあり、どこへ行っても賑やかでエネルギッシュな雰囲気を楽しめます。
カンクンでホテル滞在の方はホテル内でもイベントをやったり、それに合わせた料理があったり、ホテルで花火を上げるところもあるので、ホテルにいながらメキシコを感じることもできます。
伝統文化やお祭りに触れる絶好の機会ですので、この日にメキシコにいらっしゃる方は是非イベントや食文化を満喫してください。
(おまけ)
メキシコの幼稚園や小学校でメキシコ独立記念日とかにする可愛い塗り絵。メキシコらしいですよね!