9月になり、常夏のカンクンも季節の変わりを感じます。
え?
メキシコって常夏でしょ!カラっとしてるでしょ!
だって砂漠だしサボテンばっかりでしょ?
って?
こんな感じ?
多くの人が持っているメキシコのイメージってやっぱりこんな感じ?
ついでにメキシコ人といえばこんな感じ?
たしかに正解!
いる!いる!普通にこういうメキシコ人いる(恰好は別として)!そしてこんな風景!
しかしメキシコ、
実は日本の約5倍の大きな国土を持った国で、
地域によって気候が変わります。
では見ていきましょう!
メキシコの地域による季節の違い
Wikipediaより地図参考(中央の「英語」ってなんだろ?)
メキシコ連邦区と31州の名前
アグアスカリエンテス州 Aguascalientes
バハ・カリフォルニア州 Baja California
バハ・カリフォルニア・スル州 Baja California Sur
カンペチェ州 Campeche
チアパス州 Chiapas
チワワ州 Chihuahua
コアウィラ州 Coahuila
コリマ州 Colima
ドゥランゴ州 Durango
メキシコ連邦区 Distrito Federal
グアナファト州 Guanajuato
ゲレーロ州 Guerrero
イダルゴ州 Hidalgo
ハリスコ州 Jalisco
メヒコ州 México
ミチョアカン州 Michoacán
モレーロス州 Morelos
ナヤリット州 Nayarít
ヌエボ・レオン州 Nuevo León
オアハカ州 Oaxaca
プエブラ州 Puebla
ケレタロ州 Querétaro
キンタナ・ロー州 Quintana Roo (※カンクンはここ)
サン・ルイス・ポトシ州 San Luis Potosí
シナロア州 Sinaloa
ソノラ州 Sonora
タバスコ州 Tabasco
タマウリパス州 Tamaulipas
トラスカラ州 Tlaxcala
ベラクルス州 Veracruz
ユカタン州 Yucatán
サカテカス州 Zacatecas
メキシコは、どの州にも属さない連邦区が1つ(連邦直轄地区)と、31の州に分かれます。
首都はこの連邦直轄地区であるメキシコシティ(Distrito Federal通称「D.F(デー・エフェ)」)でしたが、現在はCiudad de Mexico(シウダッ・デ・メヒコ)(=メキシコシティ)と表記が変わりました。
略して「CDMX」と表記されます。
メキシコシティ空港横のモニュメント
メキシコの季節と各地の気候区分
メキシコの季節は日本と同じく北半球にあるため、季節の流れは同じです。
アメリカ国境付近の北部はやメキシコシティは、中高高原 乾燥帯。
メキシコ湾、太平洋側は温帯。
カンクンも位置するユカタン地方~南は「熱帯気候」です。
そして、カラッと乾燥してるかと思えば、カンクンは湿度が高いんですね。
これぞ熱帯地方。
でもこの湿度と気温のおかげで、カンクンの美しいブルーができるんだもんね!
メキシコシティなどの内陸高地、ロスカボスなどの砂漠地方は、昼と夜の寒暖差が激しいので、メキシコ旅行で気候が違う地方をそれぞれ周るときは、準備する服装に気を付けましょう。
寒気団が下りてるときは、寒さに慣れないカンクン民は20度切るとみんな凍えてますが(といっても半袖、ビーサンとか)、北のほうや高地は下の写真のように本格的な冬の恰好をしています。
寒気団のニュースを伝えるメキシコのお天気お姉さん
ちなみにメキシコのお天気お姉さんは大体セクシーなお姉さん。(胸元ガッツリ開いて、ピッタリ体の線が見える恰好のお姉さんが日本でお天気やニュース伝えてたら苦情の電話鳴りっぱなしで相当叩かれるよね。メキシコ人の主人に「胸はちゃんと隠してるけど大きいってだけで、天気に集中できない!って苦情が殺到したお天気お姉さんがいた」と話したら、「え?全然意味わからん」と言ってました。お国が変われば色々ですね。
http://www.aztecanoticias.com.mx/
(ちなみにお借りした画像はちゃんとしたメキシコ大手のニュース番組公式サイトからです。それも日本ではありえないよね!笑)
カンクンの気候と特徴
カンクンの気候と特徴を見てみましょう。
カンクンの気候は上で書いた通り「熱帯気候」。湿度が高い「トロピカル気候」と思ってもらえればイメージが湧きやすいかな。
カンクンを含む世界の熱帯気候地帯
画像はこちらからWikipedia
熱帯気候 は12ヶ月の月間平均気温が18℃以上、かつ砂漠気候でない地域が該当。日の長さや気温が季節により大きく異なる熱帯でない地域と違い、熱帯の気温は1年を通して比較的安定しており、季節は降水量により規定される。
カンクンの年間雨量
カンクン年間平均気温
カンクンの年間平均気温です。陽が高いときは30℃を超す期間も長いですね。
25℃くらいでは快適、20℃は寒いと考えると分かりやすいかもしれません。
ただし、気温よりも湿度によって感じる暑さが変わってくると思います。(いい湿度表が見つかりませんでした。見つけたら載せます)
基本的にホテルや建物、乗り物の中では日本人にとっては「効き過ぎ」というほど冷房が入ってるので、ツアーなどで外を周る以外はあまり関係ないかもしれません。それに湿度が高くてもビーチにいれば全然関係ないしね!
カンクンの季節は雨期と乾季に分けられる
カンクンには日本のような四季がありません。
熱帯気候の特徴である「雨量によって季節が分けられる」ということで、カンクンも漏れず、雨の少ない「乾季」、雨の多い「雨期」と分けられます。
しかし、長年カンクンに住んでいると、私だけかもしれませんが熱帯気候の中に四季を密かに感じます。(実際は春・夏・秋の三季かな?)
旅行やガイドブックでは分からない、長年住んでみてまとめたカンクンの気候。雨期と乾季&ベストシーズン
カンクンに長年住んでみて感じているカンクンの気候。雨期と乾季、私が思うベストシーズンをまとめてみました。
12月~4月 | 乾季。晴天が多く安定したお天気。海の透明度も高い。夏に比べると湿度が下がり日本の初秋のような気持ちの良い日が続く。
カンクン住人にとっては過ごしやすい季節で、旅行者にとっても夏のような高温多湿ではないので、観光しやすい季節。(「この暑さでですか?!」とガイド時代にはよく言われました。笑) 海も綺麗。ただし、20度前後の日はプールやビーチは寒いでしょう。しかし、この時期マイナス20℃など極寒から避寒してくる外国人にとっては、カンクン民が凍える20℃でも彼らにとってはパラダイス。 日本からの方も、北米からの強い寒気団が下りて来てないときは、ビーチで楽しめます。 日焼もばっちりできます。
【その他】 12月 南国のクリスマスが楽しめる。カトリックの国らしい「ポサダ」が見られる。 3月 春分の日にチチェンイツァ遺跡でククルカン降臨が見れる。他には、アメリカからスプリングブレーカーの若者がたくさんやってくる。 |
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5月~11月 | 雨期。と呼ばれますが、近年雨が少ないように思います。2、3か月雨が降らないことも。
この時期は、雨が降らずとも湿度も高いです。日本の梅雨と違うのはジトジトしないけど湿度が高いという点かもしれません。 経験上、5月~8月はあまり雨は降らない気がします。降るときは、夕方にバケツをひっくり返したようなスコールが降ることも。しかし、カンクン周辺に関しては一日中雨が降り続くことはあまりありません。(ただし降るとすぐ水はけの悪い道路が水没しますが・・) 他にはトロピカルストーム(勢力を増せばハリケーン)が来るとすれば大体この時期(8月後半~) 真夏の暑さはハンパありませんが、サンゴ礁のかけらでできたカリブ海の白い砂浜は裸足で歩いても熱くありません。 高温多湿が、さらにカリブ海の美しいカリビアンブルーを作り出します。写真が最高に綺麗に撮れます。
火傷にならないよう、日焼け対策は必須!
【その他】 6~8月 ジンベイザメやってくる。夏限定ジンベイザメ・シュノーケルツアー有り。夏休みは海外からだけではなくメキシコ国内からもたくさんの人が訪れる 9月 メキシコ独立記念日。メキシカングッズが並ぶ。9月はカンクンの観光業自体は少し落ち着く。 11月 死者の日。ハロウィンに近いが日本のお盆のように死者の魂を迎える。メキシコスタイルの陽気なもの。骸骨グッズが溢れてとても可愛い。 |
いかがでしたでしょうか?
理論上、雨期と乾季に分けられますが、雨期と言っても一日中降ることは年に数回しかありません。
みなさんの参考になりますように!