先日カンクンに来たハリケーンですが、日本の台風とどう違うのかなという視点で見ていきましょう。
発生する地方と名称の違い
台風(Typhoon)とハリケーン(Hurricane)は、どちらも熱帯低気圧と呼ばれる強力な暴風雨ですが、その名称と違いは主に発生する地域によるもの。
そう、一緒なんですね。要は、発生する地域の違いによるものらしい。
台風(Typhoon):
主に北西太平洋で発生する熱帯低気圧に対して使われる名称です。日本、中国、フィリピン、台湾などの地域で発生し、影響を与えることが多いです。
ハリケーン(Hurricane):スペイン語ではHuracan(ウラカン)と呼びます
大西洋や北東太平洋で発生する熱帯低気圧に対して使われる名称で。アメリカ合衆国、メキシコ、カリブ海諸国などで発生し影響を与える。
仕組みは同じ
台風もハリケーンも、温かい海水によってエネルギーを得て発達する熱帯低気圧で、強い風、激しい雨、高潮を伴う嵐となり、発生後に陸に上陸すると大きな被害を引き起こします。
風速の基準も同じで、どちらも持続風速が一定のレベルを超えると「ハリケーン」や「台風」と分類されます。日本の基準では、風速17.2メートル以上を「台風」とするようです。
ハリケーンのカテゴリー分け
ハリケーンは、風速に応じてカテゴリー分けされカテゴリー1が最も弱く、カテゴリー5が最も強力なものです。
カンクンに大きな被害をもたらしたハリケーンとして、特にハリケーン・ウィルマ(Hurricane Wilma)が有名です。ウィルマは、メキシコのカリブ海沿岸地域に甚大な被害をもたらした歴史的なハリケーンです。
カテゴリー5。観測史上最強力のハリケーン・ウィルマ(2005年)
カンクンに大きな被害をもたらしたハリケーンとして、特にハリケーン・ウィルマ(Hurricane Wilma)が有名です。ウィルマは、メキシコのカリブ海沿岸地域に甚大な被害をもたらした歴史的なハリケーンです。
- 発生年: 2005年10月
- カテゴリー: カテゴリー5(最強のカテゴリー)
- 特徴:
- ウィルマは、観測史上最も強力なハリケーンの一つで、特に最低気圧が882ヘクトパスカルまで下がり、これまでのハリケーンの中で最も低い値を記録。
- 10月21日にカンクンに上陸し、ゆっくりとした速度で移動したため、カンクンを含むユカタン半島の広範囲にわたり、豪雨と強風が長時間続き、大きな被害を引き起こしました。
- カンクンでは、観光地やインフラが壊滅的な被害を受け、多くのホテルやリゾートが浸水し、建物が倒壊しました。また、停電や水道の断絶が広範囲に及びました。
- 数日間続いた暴風雨により、カンクンのビーチも砂が流され、観光業にも深刻な影響を与えました。そう!多くのビーチが消えたんです!
全然関係ないんですけど、当時私は日系の会社でなく、カンクンのメキシコ大手旅行会社で働いていて、ずごく従業員の多い会社だったんですが従業員私以外は皆メキシコ人という感じだったんですね。その中にウィルマさんって女性社員がいて、ハリケーン後妊娠したんですね。(ちなみに私はハリケーン直後に採用されたので(というよりハリケーンで採用が遅れた)、ハリケーンの爪痕は直に見ましたがウィルマには遭っていません)
当時、カンクンがハリケーンに襲われて、停電が続きテレビも娯楽もない日が(当時はまだスマホも今みたいじゃなかったですしね)。
するとしばらくしてハリケーンの後ベビーラッシュが起きたんです。(勘の良い方はお分かりかと)
ウィルマさんが、ハリケーンウィルマの後、ウィルマベイビーを妊娠したということで、ちょっとした話題になってました。
違いはインフラ
「ハリケーン」と聞くと台風より強そうですが、日本人は台風に慣れているので、メキシコ版の台風と思えば、多少落ち着いた対応ができると思います。
結局ハリケーン的には台風と一緒だけど、海の側という点を除けば、違いはインフラの違いではないかな。と思いました。日本は側溝など雨水の行き先を誘導するシステムがきちんとしていると思います。
カンクンは川がないのが理由だから、水捌けが非常に悪く、日常のスコールレベルでもすぐ道路の水位が上がります。下水もゴミが詰まって流れなかったり。
日本では対処できるような降水量でも、カンクンでは流れるところがなく、道路にあふれ水位が上がり、そうなると車も大変!
知り合いの車は、車高があるバンだったのにも関わらず、雨による水位の上昇により廃車になりました。(ハリケーンじゃなくて大雨で)
もちろん、自分の国で天災に遭うのと、海外旅行先で言葉も分からない国で天災に遭うのは不安度は違いますよね。
次回は、ハリケーン時にできる対応と対策について書いていきたいと思います/