メキシコでは5月10日が「母の日」です。
私もはしくれですが「母」をやってるので、メキシコ人の夫と3人の子供たちに「母の日」をお祝いしてもらいました。
メキシコに住んで母の日を迎えるたびに思うのは、
日本では「母の日、ありがとう」とお母さんに対しての「感謝」
だけど、
メキシコでは「母の日、おめでとう Feliz dia de las madres」
そう「おめでとう」なんですね。
母の日は朝から、携帯のメッセージが鳴り続けます。
「母の日、おめでとう」
なので、自分のお母さんではなくても、親戚同士や友達同士(あなたのお母さんへおめでとう!みたいな感覚)、学校のママさんたち同士、
「母の日おめでとう!!」と送りあいます。
例えていうなら「明けましておめでとう」みたいな?
みんなで「おめでとう!」と言いあったり、ハグし合ったりする感じと似てるなと思います。
母は偉大!お母さん大好きで当たり前!マザコンなんて存在しないのさ
日本ではよく聞く「マザコン」という言葉はメキシコでは存在しません。
なぜなら、みな「マザコン」だからです!笑
小さな子供の「ママっ子」「パパっ子」という言葉は、「Mamitis」「Papitis」という言葉が使われますが、「マザコン」「マザーコンプレックス」はありません。
「大きくなってもお母さん大好き♡と男の人がやってると、「マザコン」と呼ばれ周囲からいい目で見られない」という風にメキシコ人に話すと、
メキシコ人男性もメキシコ人女性も、「え?何が悪いの?」という感じ。
「母は偉大で、お母さん大好きで何が悪い!」
いや、その前に、その「何が悪い!」という感覚もなく、それが当たり前なんですね。
なので、よくある思春期の子供が(男の子にありがち?)、お母さんと出掛けてるのを偶然友達に見られて恥ずかしい!という感覚はないし、
思春期を越えて、大きくなっても大の男が、お母さんと一緒に出掛けたり、映画に行ったり、買い物に行ったり、家を出て暮らしていても休みの度にお母さんに会いに行ったり、誰も違和感を覚えません。
私はメキシコ人の夫と結婚したときにはすでに彼のお母さんは亡くなっていたので、夫とお母さんのやりとりを一度も見たことがないのですが、
何かの時に(多分、私や夫の姉や妹と軽い言い争いとか)、「自分に注意を言えるのはお母さんだけだ!」と言ってたのを聞いて、
これ、日本だったら「マザコンだ!」と叩かれそうだな・・。と思ったことがあります。笑
その代わり、自分が「母親」になってみて、夫の我が子に対する教育が「お母さんは絶対大切にすること!」と徹底してるので、特に息子(6歳)が私に暴言を吐こうものなら厳しく「母の大切さ」と叩き込まれます。笑
メキシコ人の愛情表現は家庭から始まる
どこの家庭もそうとは言い切れないと思いますが、子供の学校の送り迎えをするときに、朝学校へ行くだけなのに、校門の前はお母さん(に限らず、お父さんや送り迎えをしてくれるおじいちゃんおばあちゃんでも)子供たちと親はハグをしたり、キス(ほっぺたや頭に)するので、混み合います。
で、下校になると、再会にまたハグ。笑
そうやってメキシコの子供たちは育つので、愛情表現をするのが恥ずかしいことではなく、ごくごく自然になるんですね。
見た目は日本人の我が子たちも、愛情表現はやっぱりメキシコ人です。笑
こどもたちに、毎日毎日「ママ愛してる!」とほっぺにキスやハグをしてもらえ、自然に「ママ大好き!」と育つので、メキシコで子育てしててよかったなーと思うことのひとつです。
もちろん、日本でもママ大好き!の子供たちで溢れてます。
でも、もし私が日本で子育てをしていたら、毎日「ママ愛してる!」とキスしてハグしてくれる子にはなってなかったと思うので、
表現方法の違いと、周囲の目の違いだなだと思います。あと言語(ココではスペイン語)の違いからもあるよね。
母の日に過ごしたカンクンのシーフードレストラン
さて、我が家は私のリクエストでシーフードレストランへ行きました。というよりシーフード食べたくなったら我が家はいつもここ!
カンクンに住み始めて、シーフードを食べるときは海を見ながらじゃないと嫌!という、海沿いの街ならではのちょっと贅沢な感覚になってきました。笑
我が家がよく利用しているところは、イスラムヘーレス行きの船が出るプエルトファレスという港の近くの「Mandinga(マンディンガ)」というレストランで、カンクンのホテルゾーンに泊まっていらっしゃる方にはちょっと遠いですが静かでリラックスできるおすすめのレストランです。
料理も美味しいし、サービスもテキパキしている上に、ビーチに面しているので子供たちが遊べるので大人もゆっくり食事ができます。(砂だらけになりますが)
しかもビーチで遊んでる子供たちに目が届く範囲のビーチなのでかなり重宝してます。目の前はカンクンで有名なキャプテンフックの船が停泊していてます。ちなみに隣はメキシコ海軍の敷地です。
母の日は、どこもかしこもお母さんを連れた家族でいっぱいになるのでレストランは満席。「お母さんは無料!」といったサービスをしてるレストランもたくさんあります。
私たちはランチ時間(メキシコのお昼は遅い。2時から4時くらいが普通)を外して行ったら、すんなり座れてゆっくり食事ができました。
(一応レストランに食事に来ています)
テーブルからの眺め
天井には巨大なピニャタが。お菓子は入ってません。
食後に夫が子供たちとビーチで遊んでくれ、私はひとり良い風を感じながらカプチーノを飲み、砂浜で戯れる家族を眺めるのが最高の時間でした。
恥ずかしながら親に感謝の気持ちがなかった若かりし頃。30歳もとっくに過ぎて、自分の親に感謝できるようになったのも、こどもたちのおかげです。
また来年もいい母の日を過ごせますように!