メリダに行ったときに特にどこに行くか計画してなくて、たまたまネットで見つけて「絶対ここに行きたい!」と思ったのが「Dzibilchaltun(ジビルチャルトゥン)」というマヤ遺跡。
はっきり言って聞いたこともなかった遺跡です。そんなマイナーな遺跡に惹かれた理由が、「遺跡の敷地内に泳げるセノーテがある」ってところ!
マヤ遺跡は色々あるけど、こんな風に「遺跡公園」みたいになってるところって珍しく、初めて行きました。
場所はこちら。
ところが、ここに来る前にメキシコ湾のほうに遊びにいってたのでこの遺跡に着いたのが閉園ギリギリ。
入れてもらえなくて結局また1泊してまた翌日ここに戻ってきたのでした。
そしたら偶然翌日は日曜日で入場料無料!
メキシコではメキシコ人に対して毎週日曜日はどこの遺跡も無料で開放しています。私はメキシコ人じゃないけど永住カードを提示したら無料でした(*´▽`*)
通常の入場料は227ペソ(12ドルくらい)です。
ちょっとびっくりしたのが、有名な遺跡以外は結構入り口は簡素なところがほとんどなんですが、ここは立派な入り口で広々してて、観光客が来るほどは有名じゃないけど地元の人がよく来るのかな?と思いました。
ちなみにDzibilchaltún遺跡は「水」しか持ち込むことができません。他の遺跡ではそんな禁止事項はないのですが、この遺跡ではジュースなどの味付きの飲み物やおやつの持ち込みは禁止されていて、持ち物検査があります。
ちゃんと注意書きがありました。
そのことを知らなかった私たちは、水以外の飲み物や子供用のおやつを持ってきていたので、夫が駐車場まで来た道を戻って車に置きに行きました。
「なんでだよ!」と怒っていたけど、禁止しないとメキシコ人たちセノーテでみんなビールとか持ち込んでプールパーティしちゃうからだなと思いました。笑
入場してみて、なぜ昨日閉園ギリギリに行ったら入れてもらえなかったか分かりました。
どうせ小さい遺跡だろうと思っていたら、30分やそこらじゃ見きれない遺跡だったのです。遺跡の建物自体はそこまで多くないけど、まず最初になかなかちゃんとした博物館があり、そこを通って遺跡へ向かいます。結構距離があるし、そこからセノーテまでも結構歩く!
日を改めてちゃんと時間を取ってきてよかったです。
博物館を出て遺跡へ向かいます。
Sacbe(サクベ)という長い道を歩いていきます(サクベとは白い道をいう意味で、マヤ遺跡ではセノーテに繋がる道をそう呼びます)。
Google earthでみるとよく分かります。右にあるのが向かっているメインの神殿。左がセノーテですが、1本道でつながってるのがよくわかります。これがサクベと呼ばれるもので、チチェンイツァ遺跡もセノーテに繋がる道を同じようにサクベと呼びます。
結構遠くて暑いし、くじけそうになりました。疲れて、途中で神殿見ずにセノーテだけ見に行こうかと思ったくらい。
くじけた人↓
やっと着きました。ここは「7つの人形の神殿」。この神殿から7つの人形(女人の土偶)が見つかったことからこの名が付けられました。
この神殿、トゥルム遺跡の神殿に似てるなー。(下の写真はトゥルム遺跡で撮った写真。「エルカスティージョ」)
と思ったらやっぱり!トゥルム遺跡の神殿と同じように春分と秋分の日の出にこうやって太陽が神殿を突き抜ける緻密な計算で作られたものでした。
マヤ人の天才的な天文学の知識!
Dzibilchaltun遺跡の秋分の日の出↓
https://www.yucatan.com.mx/imagen/madrugan-para-el-equinoccio-de-otono-en-dzibilchaltun
セノーテへ続く道(サクベ)を進んでいくと基壇がありました。
登ると全体が見渡せます。
基壇の向かいの中央広場。なんとここがまた広い!
そしてマヤ遺跡のなかにぽつんと立つ異色の建物。これは礼拝堂。
この礼拝堂はマヤ人がマヤの神様のために建てたものではなく、スペイン人が征服しにやってきたときに、建てたもの(建てさせたもの)だと思われます。
アーチ形の建物で、当時はあったのだろうと思いますが、現在は装飾などは特にはありませんでした。
スペイン人によってマヤ遺跡を壊しマヤ人を殺し、マヤの遺跡で教会や礼拝堂を建てたので、この礼拝堂もその1つではないかな。
どの時代でも、どの国でも植民地化するために「改宗」という手を使って、たくさん原住民を殺して植民地化していく手法を見ると、神を利用してるだけとしか思えないなと思います。神とは何なんでしょうね。
さぁ、やっと着きました!ここがジビルチャルトゥンのセノーテXlacahです。発音はマヤ語なので難しいけどシラカァが近いかな?
泳ぐ気満々で子供たちにも水着を着せて来てたんですが、泳ぐにはちょっときつかったかな。でも憩いの場のような感じでほのぼのしています。
足湯みたいになってる。
普通に遺跡に囲まれててなんとも不思議な光景。笑
ただ、蚊が多くて私たちはここではのんびりせずに退散しました。
エアープランツなども自生しています。
ウシュマル遺跡とはまた違った遺跡でいい体験ができました。
この記事を書きながら、無性にこの遺跡の礼拝堂にまた戻ってまたじっくり見たい不思議な気分になりました。