「リメンバー・ミー」のミゲルが突き落とされた、洞窟?泉?井戸?あれメキシコに実在するよ!

 

3月16日に日本でも公開されたメキシコが舞台のピクサー最新作「リメンバー・ミー」。

ポジティブなメキシコの印象で日本にもメキシコの知名度が広がってる感じがしてワクワクしています♡

 

今回は映画の中で少年ミゲルが、洞窟?泉?井戸?に突き落とされて幽閉されるシーンについて書いていこうと思います。

ミゲルが誰に突き落とされたか、なぜ突き落とされたか、そこはネタバレになるので書きませんが、映画のなかでミゲルは、川でもない、滝でもない、洞窟でもない、井戸でもない、水がある大きな穴に落とされます。

これまでいくつかリメンバー・ミーについて書いてきましたが、今回はちょっと自慢げに書いていきますよ!(わけはのちほど)

 

リメンバー・ミーの中で、ミゲルが落とされた水の穴は実在した

 

このシーンの全体像の画像を見つけれなかったのですが、ミゲルは深い深い水のある穴に落とされ、ヘクターと再会。

ふたりのピンチのシーン。岩に閉ざされたとても深さのある穴ですが、地上からの光が差し込む描写が美しいのです。

水は透き通っていて綺麗で、人工的につくられたものでは無さそうです。

こういう場所を日本語で呼ぶには「泉」が一番近いですが、泉ともちょっと違うような。

泉・・・水が湧き出るところ

 

言葉が見つからない理由として、実はこういった地形はとても独特なもので、実際にメキシコに実在します。

実在するのはメキシコのユカタン半島。特有の地形によるもので、よそでは見ることができないものだからです。

メキシコ・ユカタン半島はこちら。
メキシコ湾とカリブ海に挟まれはメキシコ東部の半島です。

https://www.worldatlas.com/aatlas/infopage/yucatan.htm

そう!私が住むカンクンもこのユカタン半島に含まれます。

このユカタン半島には3つの州が含まれ、世界7不思議のチチェンイツァ遺跡などがあるユカタン州、カンペチェ州、そして私が住むカンクンがあるキンターナー・ロー州の3州にまたがります。

 

メキシコ・ユカタン州の衝撃の過去と地形の秘密

 

ユカタン半島は不思議な土地で、川が一切ありません。

実は、元々この土地は海底に沈んでいた土地でした。

そこに今から約6500万年前に小惑星が落ちてきました。そのクレーターをChicxulub(チクシュルブ)クレーターと呼びます。

http://pcty.com.mx/?page_id=69563

直径約160キロメートルで、地球上で3番目に大きな隕石衝突跡だとされています。


https://www.xataka.com.mx/ciencia/el-crater-de-chicxulub-en-yucatan-develara-sus-enigmas-a-los-cientificos

恐竜時代の生物たちが絶滅した原因として、この隕石衝突が一番有力なんだそうです。

その規模と言うのは・・・

諸説あるが、2010年にサイエンス誌に掲載された説では、衝突した小惑星(チクシュルーブ衝突体)の大きさは直径10-15km、衝突速度は約20km/s、衝突時のエネルギーは広島型原子爆弾の約10億倍、衝突地点付近で発生した地震の規模はマグニチュード11以上、生じた津波は高さ約300メートルと推定されている。

Wikipediaより抜粋

 

いや、これ、とんでもない規模で改めて驚きです。

広島の原爆の10億倍!原爆のレベルももう私にとっては理解不能なんですが、その10倍じゃないんですよ!10億倍ってちょっともうSF映画でも表現できなさそうなレベルです・・・。

こんなサイトも見つけました↓

アースインパクト調査専門サイト(専門すぎて全然理解できませんが、場所とクレーター名が確認できます)
Creater Name/ chicxulub
Location/ Yucatan
http://www.passc.net/EarthImpactDatabase/chicxulub.html

 

この隕石の衝撃で盛り上がって半島になったのが、このユカタン半島なのです。

カンクンに住んでいて、普段は見落としがちですが、よく見てみると、木々が茂ったジャングルの土のなかに貝殻なんかを見つけることができます。

 

ユカタン半島の地理

ユカタン半島は石灰岩からなる土地です。なので、ここの水道水は石灰が多く含まれています。なので、カンクンで暮らしていると、水道水を沸騰すると石灰が出てきますし(飲み水にはしません)、コップに水道水を入れてしばらくするとコップに石灰がこびり付いてなかなか取れません。シャワー口なんか、石灰が溜まるのでシャワーの出が悪くなったり・・。

そして石灰岩の土地は侵食しやすく、長い年月をかけて雨水などによって流れ込んだ水が浸食し、地下の陥没した穴に溜まり、巨大な洞窟や水脈を作りました。

そうしてできたものが、Cenote(セノーテ)と呼ばれるものです。

なので、この土地には川や湖ができないんですね。

セノーテはこうしたこの土地独特のものなので、日本語に訳せるピッタリの言葉がないんですね。

セノーテは「聖なる泉」とよく訳されますが、厳密にいれば、泉は湧き出たものなのでセノーテはもうセノーテとしか訳せないと思っています。

 

で、話はリメンバー・ミーの映画のシーンに戻り、主人公ミゲルが投げ捨てられる、あの穴、それはこのセノーテなのです!!!

 

有名どころのセノーテ

 

リメンバー・ミーのセノーテが実際どのセノーテをモデルにしてるのか分かりませんが、ユカタン半島には無数のセノーテがあり、ユカタン州だけで大小含め7000~8000のセノーテがあるそうです。これにカンペチェ州とキンターナ・ロー州も含めると、ちょっともう分かんないですね。笑

ちなみに、数年前にジャングルに600㎡の土地を買ったんですが、ところどころ穴があって、小さめの穴から大きな穴まで、結構深さがあるので下まで見えないのですが、掘り進めるとセノーテがありそうな感じです。将来家を建てるために買ったんですが、おっきなセノーテがあったらちょっと困りますけど・・・。

 

その中でも有名なセノーテを紹介します。

まずはこちら。

チチェンイツァ遺跡「生贄のセノーテ」
Chichen Itza(チチェンイツァ)遺跡
にある、「聖なる泉」「生贄(いけにえ)の泉」と呼ばれるセノーテ。


http://arqueologiamexicana.mx/mexico-antiguo/los-huesos-del-cenote-sagrado-de-chichen-itza-yucatan

このセノーテは、古代マヤ人が少女の生贄を投げ込んでいたセノーテと言われています。

下まで降りることはできず、上からの眺めになりますが、他のセノーテと比べてずいぶん澱んでいるので、日本でセノーテを取り上げた番組が増えていますが、その印象でこのセノーテをみるとびっくりされるかと思います。

ちなみに、私がツアーガイド時代、チチェンイツァ遺跡に毎日のように行っていましたが、このあたりはエネルギーが強いのかときどき霊感の強いお客さんは気分が悪くなられて生贄のセノーテまでたどり着けない方も数人いました。(ここと、あとは生贄の頭蓋骨を置いたツォンパントリで気分が悪くなる方もいました)

 

セノーテ「IKKIL(イキル)」

チチェンイツァからほど近くに「IKKIL(イキル)
というセノーテがあり、ここも有名です。チチェンイツァ遺跡ツアーに組まれていることも多く、レストランが併設されてのでお食事もできます。


http://yucataninforma.org/2015/07/14/chichen-itza-conoce-su-sorprendente-piscina-natural-cenote-ik-kil/

https://www.expedia.mx/fotos/mexico/chichen-itza-valladolid/cenote-ik-kil.d6289163/

このセノーテはご覧のように泳げたり、10メートル(?)くらいの高台から飛び込めたりします。次に紹介するシュノーケルやダイビングができるようなセノーテと比べると若干透明度は落ちますが、

綺麗に整備されていて、セノーテの水辺まで行くのに階段を降りるだけでいいので、ダイビングでいくようなセノーテのようにジャングルを越えて行かなくても、気軽にチチェンイツァのついでに立ち寄れるところがいいですね!「泳がなくて見学だけで十分だわ」という方にもおすすめです。

地上から注ぐ光と影のコントラストや力強く伸びる蔦が印象的です。

 

Dos Ojos(ドス・オホス)とGran Cenote(グランセノーテ)

カンクンからリビエラマヤ方面へ約1時間ちょっと行ったところにあるセノーテたちで、日本のテレビ番組で取り上げられているセノーテもこのふたつが多いようです。

透明度が高く水中で光のカーテンが見れたり、とても神秘的なセノーテです。

訪れる人は泳ぐのが前提でシュノーケルやダイビングが楽しめます。ただセノーテの水温は低いのでシュノーケルでも長時間はそう入ってられないです。

朝の早い時間がより透明度が高いので、早く到着されるのがおすすめですよ。

 

リメンバー・ミーに出てくるメキシコはたくさんの地域が舞台

ということで、「リメンバー・ミー」でミゲルが放り込まれた泉は、ユカタン半島にある「セノーテ」だったんですね!(映画の中のセノーテは水深がとても浅いです)

(ここまで書き終えて、若干リメンバー・ミーに関する記事なのにセノーテに力を入れすぎて、セノーテのことだけで1記事作ればよかったと若干公開してます。笑)

こんな風に、ひとくちに「リメンバー・ミーはメキシコが舞台」と言っても、メキシコの色々な地方を取りいれて作られたんですね。

リメンバーミーを見る方は、是非このシーンで、「わぁ!これがセノーテだ!」と思い出してもらえると嬉しいです!

 

 

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